『殺人狂時代』
1947年米。チャップリン脚本、監督、主演。Yahoo! 映画の紹介文。
35年間まじめな銀行員だったアンリ・ヴェルドゥは不況のあおりで失業、足の悪い妻と幼い息子を抱えて新しい職を捜さなければならなかった。一方ヴェール家では、3カ月程前にヴァーネイなる男と結婚したまま消息を絶ったテルマの身を案じて警察に届けていた。奇妙な事に彼女はパリの銀行から預金を全額おろしていた。すでにフランス各地で婦人の失踪事件が12件も発生している事実を重視した警察は、誘拐殺人事件とみて捜査を開始するが……。(引用終わり)
チャップリンの映画でありながら、おなじみの放浪紳士チャーリーのキャラクターを捨て、ギャグもほとんどないシリアスな展開に違和感を覚えた。登場人物の人間関係が複雑な割には説明が少なく、筋を追うのに苦労する。しかし、チャップリン本人は自身の最高傑作と評価していたそうだ。淀長さんの『黄金狂時代』といい、クロウトの評価は難しいものだ。
ただ、主人公の「一人の殺害は犯罪者を生み、百万の殺害は英雄を生む。数が(殺人を)神聖化する」というセリフが心に残った。この作品もやはり、『独裁者』の系譜に連なることを示している。
12月26日 ジョグ10キロ
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