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2015/11/09

『我が家のヒミツ』

9784087716252奥田英朗の「我が家」シリーズ第3弾。現実の風景がミニチュア模型のように見える本城直季撮影のカバー写真も前作までと同様だ。アマゾンの紹介文。

結婚して数年。どうやら自分たち夫婦には子どもが出来そうにないことに気づいてしまった妻の葛藤(「虫歯とピアニスト」)。16歳の誕生日を機に、自分の実の父親に会いに行こうと決意する女子高生(「アンナの十二月」)。53歳で同期のライバルとの長年の昇進レースに敗れ、これからの人生に戸惑う会社員(「正雄の秋」)。ロハスやマラソンにはまった過去を持つ妻が、今度は市議会議員選挙に立候補すると言い出した(「妻と選挙」)ほか、全六編を収録。
どこにでもいる平凡な家族のもとに訪れる、かけがえのない瞬間を描いた『家日和』『我が家の問題』に続くシリーズ最新作。笑って泣いて、読後に心が晴れわたる家族小説。(引用終わり)

どれも本当に巧い。日常生活の中では分からないが、ある出来事を契機として明らかになる、人間の本当の優しさ、思い遣りといったものが、ユーモアを交えた淡々とした筆致で語られ、家族の存在価値に改めて気づかされる。

前作では突然マラソンに目覚めた大塚家の奥さんが、今度は市議会議員選挙に立候補する「妻と選挙」が特に秀逸だ。他人事のように見ていた「N木賞作家」の旦那までもが、熱く市政を語るようになるくだりは心に迫る。

シリーズ第4作が楽しみだ。里美夫人、次は何をやらかしてくれるだろうか。(笑)

11月9日 ジョグ10キロ

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