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2015/10/04

『マエストロ!』

Maestro2015年、アスミック・エース。松竹配給。松坂桃李、miwa、西田敏行他。公式サイトの紹介文。

若きヴァイオリニスト香坂のもとに、解散した名門オーケストラ再結成の話が舞い込む。だが、練習場は廃工場、集まったメンバーは再就職先も決まらない「負け組」楽団員たちと、アマチュアフルート奏者のあまね。久しぶりに合わせた音はとてもプロとは言えないもので、不安が広がる。そこに現れた謎の指揮者、天道。再結成を企画した張本人だが、経歴も素性も不明、指揮棒の代わりに大工道具を振り回す。自分勝手な進め方に、楽団員たちは猛反発するが、次第に天道が導く音の深さに皆、引き込まれていく。だが、香坂は名ヴァイオリニストだった父親が死んだ裏には天道が関係していた事を知り、反発を強めてしまう。あまねのひた向きに音楽に取り組む姿勢を目の前にしながらも素直になれない香坂。そして、迎えた復活コンサート当日、楽団員たち全員が知らなかった、天道が仕掛けた“本当”の秘密が明らかになる――。(引用終わり)

ありきたりな結末は途中で大体想像がついてしまったが、それよりも練習や本番の演奏シーンをはじめ、オーケストラに関する諸々の描写がとてもリアルで、元オケマンとしてはそちらの方が面白かった。

起きている時間の90%はリードを削っているというオーボエ奏者の自虐ネタ。買ったリードをそのまま使えるクラリネット吹きにその苦労は分からないと、かつて実際に自分も言われた経験がある。

ただ、「運命」からいきなり「未完成」に変更と言われるシーンで、クラリネット奏者が全く慌てる素振りを見せないところは不自然だ。B管(変ロ調の楽器)からA管(イ調の楽器)に持ち替えないといけないからだ。予め用意してあったとしても、息を吹き込んで楽器を温めないと、冒頭のオーボエとのユニゾンに到底間に合わない。

それから、調子が出ないホルン奏者を連行して、楽器のベル(朝顔)を怪しげな職人にハンマーで叩かせるシーンがある。曰く、「金属原子はよぉ、放っておくと結晶がデカくなって響きが悪くなんだよ。だからよぉ、たまにはこうやって叩いて、バラバラにしてやんねえとよぉ」というのだが、「結晶がデカくな」るという表現からして俄かには信じがたいが、果たして本当だろうか?

10月3日 ジョグ10キロ

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