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2015/09/16

『超高速!参勤交代』

Chosankin_2また映画ブログになりつつある(苦笑)。2014年、松竹。佐々木蔵之介、深田恭子ほか。アマゾンの紹介文。

江戸期、八代将軍・徳川吉宗の時代。1万5千石の小藩・磐城国湯長谷藩に存在するという金山略奪を狙い、江戸幕府が無理難題を吹っ掛ける。「5日以内に参勤交代しなければ、藩を取り潰す!」。金も時間もない湯長谷藩。参勤交代を果たし、無事に藩を守ることができるのか?!
通常ならば、準備に半年、8日はかかる道のり・・・しかも貯えも尽きている。しかしこの命令に従わなければ藩はお取り潰しに! 藩主・内藤政醇は、忍び雲隠段蔵を道先案内役として雇い、家臣の精鋭6名を引き連れ、道中人のいないところでは山道を駆け抜ける奇想天外な作戦にでる。
しかし、老中・松平信祝も刺客の忍びを雇い、参勤交代の邪魔をもくろんでいた。金に目が眩んだ幕府に立ち向かい"とんでもない"知恵を使って参勤交代を達成しようとする貧乏小藩が巻き起こす、究極の痛快歴史エンターテインメントが誕生した!(引用終わり)

いくら貧乏小藩とはいえ殿様自身が街道を走ったり、お供も連れずに泊まった宿の飯盛女と懇ろになったりと、突っ込みどころ満載だが、そこはもうエンターテインメントと割り切って楽しめば良いのだろう。時代劇の王道、勧善懲悪ドラマのロードムービー版とでも言えばいいだろうか。

参勤交代は江戸幕府への忠誠心を試すとともに、莫大な出費で各藩の経済力を殺ぐことを狙ったものであるが、街道の人々にとっては行列見物が一種の娯楽であったようで、『武鑑』なるガイド本まで出版されていたそうだ。映画の中でも宿場の役人が行列を眺めて感想を述べ合う場面が出てくる。

ところで、次回の「街道走り」は「キング・オブ・街道」の東海道を予定していて、その下調べで色んなガイド本を読んでいるところだが、広重の五十三次にも参勤交代の行列がしばしば登場する。その様子を動画で見ているようで、大変興味深かった。さあ、映画の登場人物に負けないように自分も走るぞ!(笑)

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