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2015/07/28

『海猫』

Umineko2004年東映。伊東美咲、佐藤浩市他。森田芳光監督。ツタヤの紹介文。

1980年代半ば。この日、野田薫はそれまで住んでいた函館を離れ、峠ひとつ隔てた漁村・南茅部の漁師・赤木邦一のもとへ嫁ぐ。ロシア人を父に持つ薫はその日本人離れした容姿が人目を引いてしまい、街の暮らしに息苦しさばかりが募っていた。そんな時、薫はふとしたきっかけから漁師の邦一と出会う。そして、武骨な邦一に対して街の人間にはない頼もしさと心の安らぎを感じ惹かれていったのだった。慣れない漁師の生活も、邦一の愛に支えられ懸命にこなす薫。やがて2人の間には娘・美輝も生まれ、このまま幸せな暮らしが続くかと思われたのだが…。 (引用終わり)

谷村志穂の原作小説は未読だが、主人公の薫は「青い目の日本人離れした容姿」という元々の設定が、映画では生かされていないと感じた。伊東美咲は確かに人目を惹く美貌には違いないが、花嫁衣裳がよく似合う純和風美人として登場する最初のシーンからして、方向性を間違えているような気がする。

邦一の義弟広次と不倫関係に陥り、進退窮まった薫は高台から身を投げて自殺するに至るが、そこに至るまでの彼女自身の心境の変化や内心の葛藤といったものが読み取れず、ただ運命に弄ばれるだけの弱々しい女性としか感じられないのが残念だ。

モデル出身の伊東美咲が大胆なラブシーンに挑戦したことで話題になったが、スポンサー筋の圧力か何かの「大人の事情」で大幅にカットされ、作品の価値を大いに減じたという意見もあるが、彼女がもっと露出していたとしても同じことだろう。棒読みのようなセリフ回し、単調な表情、きちんとカメラを向かず泳ぐような視線。そうした彼女の女優としての未熟さそのものに問題があるからだ。

失敗作ゆえかどうか、レンタルDVDには珍しくメイキング特番が収録されている。撮影現場での森田芳光監督の仕事ぶりなどが見られて、そちらの方は大変興味深かった。

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