« 『草のつるぎ・一滴の夏』 | トップページ | 『ドライビング Miss デイジー』 »

2015/06/02

『時限発症』

Jigen_3仙川環著。この作家は初めて。カバーの紹介文。

発症まで、あとわずか! 検疫官・西條亜矢は、新感染症の蔓延を阻止できるか!? アフリカに取材へ出かけた老ジャーナリスト・葛木が、帰国直後に姿を消した。西條は、エボラに感染して隔離されたのではと疑う葛木の娘とともに捜索するも、足取りはつかめない。そんな中、アフリカで新感染症が発生していたという情報が入り……。女性検疫官・西條亜矢が感染症の脅威と闘う、震撼の医療サスペンスシリーズ第二弾。文庫書き下ろし。(引用終わり)

ある必要があって読むことになったが、正統派のサスペンスもので大変読みやすく、あっという間に読了した。葛木が発見されるまで一体どんだけ引っ張るねん!というのはあったが、発見に至るまでの関係者の必死の捜索の模様と、彼らの間の駆け引きや確執といった人間ドラマこそが本書のテーマなのだろう。

著者は阪大大学院医学系研究科修了後、新聞記者となり医療技術等の記事を書いていたという。本書でもその経歴が最大限生かされ、検疫官、ジャーナリスト、新聞記者といった主要登場人物の造形やセリフにリアリティを与えている。

5月31日 休養
月間走行 196キロ
6月 1日 ジョグ10キロ
6月 2日 休養

|

« 『草のつるぎ・一滴の夏』 | トップページ | 『ドライビング Miss デイジー』 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『時限発症』:

« 『草のつるぎ・一滴の夏』 | トップページ | 『ドライビング Miss デイジー』 »