『ドライビング Miss デイジー』
老女デイジーと、初老のベテラン黒人運転手ホークとの友情を描いたヒューマン・ドラマ。1948年、夏。長年勤めた教職を退いたデイジーは未亡人。まだまだ元気いっぱいの彼女だったが、寄る年波には勝てず、ある日運転中にあやうく大事故を引き起こしかける。亡くなった父の跡を継いで会社の社長となっていた息子のブーリーは、そんな母の身を案じ、専用の運転手を雇うことにした……。
デイジー役のジェシカ・タンディ、ホーク役のモーガン・フリーマンが大変味のある演技で、最初はホークが運転する車に乗ることを拒否したデイジーが、最後には彼を my best friend と呼びかけるまでに親交を深めていく様子を、淡々と温かく描いている。
まだ人種差別が残る1950年代、60年代の南部ジョージア州が舞台で、マーティン・ルーサー・キング牧師の公民権運動演説などが登場するけれども、人種差別そのものはこの映画のテーマではないだろう。そういう時代背景の中だからこそ、ユダヤ人未亡人と黒人運転手の間に育まれた信頼関係は、いっそう輝きを放つものだということだろう。
6月3日 ジョグ10キロ
6月4日 休養
6月5日 ジョグ10キロ
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