『孤独な天使たち』
2012年伊。ベルナルト・ベルトルッチ監督。アマゾンの紹介文。
アパートの地下倉庫で過ごした秘密の1週間。ふたりにとっては忘れられないあの場所、あの時間。ロレンツォは、少し風変わりで独りが好きな14歳。彼は両親に嘘をついて、学校のスキー旅行に行かずに、自分の住むアパートの地下で暮らそうと計画する。まるまる一週間、好きな音楽と本だけで過ごそうと思っていたが、思いがけず異母姉のオリヴィアが現れたことで、すべてが一変する。少し年上で、世の中の経験も彼より豊富な彼女のおかげで、ロレンツォは少年時代に別れを告げて、大人の世界に飛び込めるような気持ちになっていくが…。(引用終わり)
親にスキー合宿に行くと偽り、アパートの地下室に閉じこもって音楽や読書にふける主人公は、わが日本にも数多い「ひきこもり」少年そのものだ。しかし、かねてから計画していた彼にとっての天国の日々は、突然闖入してきた異母姉によってかき乱されていく。
秘密を握られた彼女を追い出す訳にもいかず、奇妙な共同生活が始まるのだが、薬物中毒を断ち切ろうと必死な彼女との関わりを通して、彼が人間として一歩成長していく姿を、ごく自然でどこか優しいタッチで描いている。
決して劇的に何かが変わったとは言いがたい微妙な終わり方をしているが、2人とも人生に対して少し前向きな姿勢を得たことは間違いないだろう。それは異母姉弟だからというよりは、短い共同生活での心の交流の結果なのだろう。
5月21日 休養
5月22、23日 ジョグ10キロ
5月24日 休養
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