『LUCY』
2014年仏。リュック・ベッソン監督、スカーレット・ヨハンソン主演。アマゾンの紹介文。
10%しか機能していないと言われる人間の脳。しかしルーシーの脳のリミッターは外されてしまった――。
ごく普通の生活を送っていた女性ルーシー。ある日、マフィアの闇取引に巻き込まれてしまい、そこで起こったアクシデントによって彼女の脳は異変をきたす。「人類の脳は10%しか機能していない」と言われるが、ルーシーの脳は覚醒し、次々と人智を超えた能力を発揮し始める。脳科学者ノーマン博士は彼女の脳の可能性を信じ、落ち合う約束をする。一方、マフィアは行方をくらませたルーシーを巨大な組織全体で追い詰めていく。マフィアの裏をかき、博士の元へ向かうルーシーは次第に人間性を失い、自分自身でさえもコントロール不能な暴走状態へと陥ってしまう。覚醒の勢いは誰にも止めることはできない――彼女の存在は、人類を破滅に導くのか、それとも、救いとなるのか…。(引用終わり)
どこにでもいる普通の女性が、偶然の出来事からのっぴきならない境遇に放り込まれ、信じられないような変貌を遂げていくというストーリーは、同じ監督の『ニキータ』『レオン』と同様であるが、今回は成熟した大人の女性が演じることで、迫力とスピード感が一層増している。
韓国マフィアの男たちが束になってかかっても顔色ひとつ変えず、またパリ市街をパトカーで爆走するシーンも見応え十分だ。ただ、こうした派手なアクションの末の結末だけは、哲学的あるいは宗教的とさえ言えるもので、少しばかり意外な感じがした。
ところで、太古からの人類の歴史を象徴するものとして、手で水をすくって飲む類人猿が登場するが、これはもしかすると1974年にエチオピアで発見されたアウストラロピテクスの女性人骨で、「人類最初の女性」と言われた「ルーシー」という設定かもしれない。
本作の主人公がルーシーというのは恐らくそれを踏まえたもので、人類究極の能力を獲得した女性の名もまたルーシーというわけだ。ちなみに、その人骨を発見したのが、アメリカの人類学者 Donald Johanson だったというから、話はよく出来ている(ただし、スカーレットはダブルsのJohansson)。
3月 9日 休養
3月10日 ジョグ10キロ
3月11日 休養
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