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2015/01/13

『真夜中のカーボーイ』

Cowboy1969年米。アマゾンの紹介文。

自慢の体を武器に、ニューヨークでジゴロとして一旗あげるべくテキサスからやってきたカウボーイのジョー。しかし、現実は思うようにいかず、孤独感に襲われていくなか彼は、肺病を病み片足が非自由なラッツォと呼ばれる小男と出会う。やがて奇妙な友情で結ばれていく2人。ラッツォは薄汚れた今の世界から、太陽の光がふりそそぐマイアミへおもむくことを夢見ていたが…。
都会の孤独と友情を描き、69年度のアカデミー賞作品、監督、脚本賞を受賞した、ジョン・シュレンシンジャー監督によるアメリカンニューシネマの秀作。「カウボーイ」ではなく「カーボーイ」という邦題がミソ。主演のジョン・ボイト、ダスティン・ホフマンの熱演も見ものだが、ジョン・バリーの哀切こもったハーモニカを主題とした音楽もすばらしい。(引用終わり)

邦題が「カー」ボーイとなっているのは、ウィキペディアによれば、当時日本ユナイト映画の宣伝部長だった水野晴郎氏が、「都会的な雰囲気を演出したかった」ので、都会を象徴する車(カー)をあえて含意させたとのことである。いやぁ映画って、本当に奥深いもんですね。(笑)

それはともかく、ベトナム戦争を背景としたアメリカ社会の混迷や懊悩といった時代の空気を、この作品は色濃く反映している。地方から都会に出てきて一旗揚げようなどという「アメリカン・ドリーム」は、もはや文字通り「夢」でしかなくなっていたのである。

そんな過酷な現実の中で、必死に這い上がろうとするジョーとラッツォ。ようやく幸運を掴みかけたかに見えた二人だが、憧れのフロリダに到着したまさにその時、ラッツォが病死してしまうところで、映画は突然終わってしまう。

バスの窓から覗いて見えるラッツォの死に顔と、ジョーの当惑した顔。窓には非現実とさえ思われるフロリダの風景が映り、流れていく。このラストシーンはとても美しく、そして残酷でもある。

1月11日 ジョグ10キロ
1月12日 休養
1月13日 ジョグ10キロ

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