『時計じかけのオレンジ』
1971年米。allcinemaの紹介文。
鬼才スタンリー・キューブリック監督の描く傑作SF。近未来、毎日のように暴力やセックスに明け暮れていた不良グループの首領アレックスは、ある殺人事件で仲間に裏切られ、ついに投獄させられてしまう。そこで彼は、攻撃性を絶つ洗脳の実験台に立たされるが……。(引用終わり)
ほぼ全篇に亘って暴力やセックスのシーンがこれでもかと出てくるため、公開当初から話題作、というより「問題作」とされてきた。この映画に影響されたとみられる犯罪が起きたこともあって、イギリスでは上映禁止となり、キューブリック没後の1999年にようやく再上映されたという。
しかし、本作は決して暴力礼賛の映画などではないと思う。暴力や性の衝動に真正面から向き合い、そこから逃れることの出来ない人間の本質を、残酷なまでのリアリティで描き出したものだ。
そして、「暴力」を「他者を力づくで支配すること」と読み替えるならば、暴力の衝動を人工的に抑制してしまおうという試みも、それと同等か、むしろそれより更に性質(たち)が悪い所業と言えるだろう。
『2001年宇宙の旅』と同様、クラシック音楽が印象的に用いられていて、アレックスが愛したベートーヴェンの「第九」が、ストーリー展開にも絡む重要な役割を果たしている。
1月24日 休養
1月25日 ジョグ10キロ
1月26日 休養
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