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2014/10/29

『天の梯』

Photo_4髙田郁の「みをつくし料理帖」シリーズ完結篇。版元の紹介文。

『食は、人の天なり』――医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は、揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか!? 厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは!? 「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。(引用終わり)

全10巻の大団円をどう締め括るのか。大いに楽しみにしていたが、期待を上回る結末にまたもや涙腺が緩みっぱなしとなった。詳細を書くわけにはいかないが、ただお目出度いだけのハッピーエンドではなく、その裏にはそこに至るまでの各登場人物の深い思い、温かい人情が籠められた、見事な結末というしかない。

巻末に物語の結末から10年以上経った文政十一年の東西料理番付が付録として掲載されている。東大関は元神田町つる家の「自然薯尽くし」、西大関は四ツ橋みをつくしの「病知らず」、それに勧進元が日本橋柳町の一柳改メ天満一兆庵となっていて、作者自身が予告している「番外編」の前触れとなっている。

また、西方の番付をよく見ると、西天満井川屋の「寒天尽くし」や、船越町真帆屋の「新琥珀寒」が載っていて、同じ作者の『銀二貫』の物語ともオーバーラップさせているのが粋だ。他の料理屋も何か由縁があるのかな。

ともあれ、この完結篇を受けて、北川景子主演のTVドラマの方も是非続篇を製作してほしいものだ。(やっぱりそこかい・笑)

10月28、29日 休養

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コメント

偶然ですが、私も今日から読み始めました。みおつくしシリーズ、最初は感動したものの4作目あたりから少し食傷気味になってましたが、最終巻なので良い結末を祈ってます。

投稿: ありきよ | 2014/10/29 21:00

ありきよさん
お久しぶりです。
確かに途中は少し中だるみというか、
引張り過ぎている感はありましたね。
でも、最後はしみじみとした、とても
感動的な幕切れですよ。お楽しみに。

投稿: まこてぃん | 2014/10/30 10:53

昨夜、読み終えました。高田郁氏の小説らしい感動的な幕切れでした。途中で止めなくて良かったです。

投稿: ありきよ | 2014/11/04 22:01

ありきよさん
でしょう!
「番外編」も楽しみですね。

投稿: まこてぃん | 2014/11/05 12:14

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