『ヨコハマ物語』
北川景子出演以外の映画は久しぶりだ(笑)。「手紙」を聴いて以来注目している泉沙世子が、主題歌を歌う以外に出演もしているというので観てみた。アマゾンの紹介文。公式サイトはこちら。
両親を中学生で亡くし施設で育った松浦七海25歳(北乃きい)はアマチュアバンドのマネージャーをしている。貯金ゼロ、家賃も滞納し、食うものも困る貧乏生活の中、担当バンドのヴォーカルも逃げて行ってしまった。一方、サッカー場のグリーンキーパーを定年まで約40年間地道に勤め上げた田辺良典65歳(奥田瑛二)は迎えた定年退職の日、家に帰ると愛する妻が突然病気で亡くなってしまっていた・・・妻と仕事を同時に失い、横浜の古い一軒家にたったひとり取り残されてしまった田辺は落胆し、この先どう生きていったらいいか自分を見失ってしまう。
そんな二人がひょんなことから知り合い、七海が田辺の家に転がり込んで一緒に住み始める。七海は部屋が余っている事を良いことに田辺の相談もなく、5歳の息子を持つシングルマザーの葵29歳(佐伯めぐみ)、不動産会社に勤め人生初の挫折で落ち込んでいる麻子25歳(菜葉菜)、大阪生まれの無職の女の子実咲25歳(泉沙世子)を連れてきて、おじさん一人+女性4人+子供一人の奇妙な『シェアハウス』生活が始まる。果たして、それぞれがたどり着いた幸せとは・・(引用終わり)
8月18日 休養
8月19日 ジョグ10キロ
8月20日 ジョグ10キロ
8月21日 休養
独立プロによるマイナーな作品だが、とても丁寧に作りこまれた上質な映画だ。どうでもいいけど、「神奈川県推薦映画」第1号だそうだ。横浜F・マリノスも全面協力し、中澤佑二選手が本人役で登場している。首都圏にあっても地元意識の強い土地柄なのかもしれない。
定年退職の日に妻を亡くした男と、いわゆる「負け組」揃いの女性4人に子供1人の奇妙な共同生活。縁もゆかりもなかった彼らは、待つ人がいる家の温もりを再認識し、それぞれ前向きに生きる自信を取り戻していく。泉沙世子がバンドの新しいヴォーカルとなるストーリーはお約束どおりだったが、映画中で歌う彼女の 4thシングル「カス」は非常にパワフルで、この歌を聴くだけでも元気になれそうだ。
当初、茫然自失とした生活を送っていた田辺が、あのまま彼女たちが現れなかったら廃人同様になっていただろうと述懐したくだりは、とても他人事でなく胸に迫った。また、仕事一途をいいことに妻に寄り添ってやれなかったことを悔やむ田辺の姿を見て、自分ももう少し家内の気持ちを考えてやらないといけないなと、ちょっと殊勝なことを思ったのだった。(苦笑)
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