『ジャッジ!』
広告代理店・現通で働く太田喜一郎(妻夫木聡)は、情熱は人一倍、でも腕はイマイチという落ちこぼれクリエイター。お人好しな性格が災いし、いつも身勝手な上司・大滝一郎(豊川悦司)の尻ぬぐいをさせられてばかり。ある日、太田は大滝から、サンタモニカ広告祭の審査員役を押し付けられる。毎夜開かれるパーティーにパートナーの同伴が必要と知った太田に頼まれ、仕事はできるが、ギャンブル好きの同僚・大田ひかり(北川景子)もイヤイヤながら“偽の奧さん"役として広告祭に同行することになった。大滝の指示で、窓際社員の鏡さん(リリー・フランキー)のもと審査員としての怪しげな特訓を受ける太田。しかし、教わったのは英語のフレーズをいくつかと、“ペン回し"のやり方、大量のオタクグッズだけだった・・・
華やかに審査会が開幕する中、太田は「ちくわのCMを入賞させられなければ会社をクビ! !」という驚愕の事実を言い渡される。それは、クライアント都合で勝手に作られた「つまらなくて死ぬかと思った」と酷評された代物だった。クセ者揃いの審査員たちが、自作の得点を少しでも上げようと躍起になって駆け引きを繰り広げる中、日本から来たライバル代理店のエリート社員・木沢はるか(鈴木京香)も参戦。太田はこの審査会を乗り切ることができるのか!? 人生最大の審査(ジャッジ)が始まる! (引用終わり)
今時ちょっと気恥ずかしいぐらい直球な勧善懲悪のストーリーといい、漫画チックなぐらい分かりやすいキャラクター設定といい、かつてのホイチョイ・プロの作品と同じテイストを感じさせる作品だ。
ドジだが真直ぐな性格の主人公・喜一郎を妻夫木聡が好演。少し前に『悪人』を観た時の印象が強かったが、こういうコメディも何ら違和感なく演じられるのに驚いた。一方のひかり役はある種パターン化されたキャラで、誰が演じても大差ないような役どころに思える。まとまった形では初めて聞いた北川景子の英語は結構サマになっていたが、その点も含めて、ひかりを演じられる女優は何人もいそうだ。
2人が出発する空港ロビーでちくわのCMを見て卒倒する老人がいて、見事な倒れっぷりに感心していたら、何と斬られ役の超ベテラン福本清三がこの場面だけに登場しているのだ。居酒屋のおっちゃん役の竹中直人といい、一瞬のギャグのために登場したとしか思えない松本伊代といい、なかなか贅沢な俳優起用だ。手製のぬいぐるみやメガホン、コインといった小道具が伏線となって最後に生きる辺り、実は結構手が込んだ作りになっている。
7月8日 ジョグ10キロ
7月9、10日 休養
7月11日 ジョグ10キロ
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