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2014/07/14

『K・Nの悲劇』

2117131_4高野和明著。版元の紹介文。

若くして成功した夫との新しい生活。だが予期せぬ妊娠に中絶という答を出した時から、夏樹果波の心に異変が起こり始める。自分の中に棲みついた別の女―
精神の病か、それとも死霊の憑依なのか。治療を開始した夫と精神科医の前には想像を絶する事態が待ち受けていた。乱歩賞作家が描く、愛と戦慄の物語。(引用終わり)

7月12日 ジョグ10キロ
7月13日 休養
7月14日 ジョグ10キロ

「K・N」とは夏樹果波でもあるが、「プロローグ」に登場する幼なじみの「クミちゃん」こと中村久美である。3年前に久美を襲った悲劇が、果波の心身に異常現象を引き起こし、次第に夫・修平をも追い詰めていくという、いわばサイコホラー小説だ。

果波の異変についての医学的な解明は結局出来ないままに終わった感があるが、実際のところ「現在の医学は、人体という物質と、その人の精神を一元的には解明していません」(316頁)。人体に起きる最も神秘的な現象と言える生命誕生のメカニズムを、人間が人為的に破壊しようとするとき、母体の心身に人間の理解を超える現象が起きても不思議ではない。そんなことを考えさせる重い小説であるが、明るい結末には救われる思いがする。

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