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2014/07/07

『ジェノサイド』

Genocide_5高野和明著。2012年の「このミス」第1位作品。公式サイトの紹介文。

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。

同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが……。

父の遺志を継ぐ大学院生と、一人息子のために戦い続ける傭兵。交わるはずのない二人の人生が交錯する時、驚愕の事実が明らかになる。それは、アメリカの情報機関が察知した、人類絶滅の危機――(引用終わり)

7月4日 ジョグ10キロ
7月5日 休養
7月6日 LSD40キロ
7月7日 休養

自転車ツーキニストのヒキタ氏がメルマガで絶賛されていたので読んでみた。四六判590頁の長篇だが、ほぼ一気に読み通せる。あまり書くとネタバレになるが、カバーに描かれている不思議な生き物が物語のカギを握る。

アフリカ奥地での悲惨な戦争、そこに投入された傭兵たちの戦い、片やアメリカの政権中枢で隠密裏に進められる作戦、日本の大学院生が父の遺言で取り組む新薬開発。一見無関係に見えるこれらのピースが組み合わされて、スケールの大きな骨太のSFが立ちあがってくる。

ヒキタ氏や他の人のコメントにもあるが、著者の歴史認識については若干違和感を感じるけれども、物語の本筋にそれほど影響しない部分であるし、そこは目を瞑って純粋なエンターテインメントとして楽しむ方がいいのではないかと思う。

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