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2014/06/30

『真夏のオリオン』

Orion_2第二次世界大戦末期、恋人が綴ったある楽譜を胸に日本軍最後の砦となった潜水艦を指揮する若き艦長とその部下たちが、米軍駆逐艦との息詰まる攻防戦に挑む姿を壮大なスケールで描く。allcinema の解説文。

現代。ある日、倉本いずみ(北川景子)のもとに、元米海軍駆逐艦艦長の孫が差出人の手紙が届く。またその手紙には古びた手書きの楽譜が同封され、祖母・有沢志津子(北川景子・二役)のサインが記されていた。いずみは過去を紐解くため、かつて日本海軍で潜水艦長を務めた祖父を知るただひとりの存命者・鈴木(鈴木瑞穂)を訪ねることに。そして、鈴木老人はいずみの疑問に答えるかのように遥か昔の記憶を辿り、語り始める--。
第二次世界大戦末期、いよいよ劣勢に立たされた日本海軍は米海軍の燃料補給路を断つべく、沖縄南東海域にイ-77をはじめとする潜水艦を配備していた。イ-77の艦長、“海中の天才”倉本孝行(玉木宏)。彼はこの出航前、互いに想いを寄せていた志津子から、“真夏のオリオン”と題された手書きの楽譜を受け取る。船乗りの間では吉兆とされる、真夏の夜明けに輝くオリオンのごとく想いを託された倉本。こうして彼らは敵を迎え撃ち、ついに激戦の幕が切って落とされる…。(引用終わり)

戦争ものはあまり観ないけれども、互いに直接目に見えない相手との息詰まる心理戦は見応えがあり、倉本艦長が思いついた意表を突く作戦を実行するシーンは手に汗握る迫力だった。狭い潜水艦内のセットで撮影されたシーンがほとんどで、映画としての見栄えは決して良くないが、極限状況における人間の群像劇として最後まで飽きさせない。

北川景子の二役にはさほど必然性がないが、志津子役は戦時中の設定でメイクも薄く、質素な服装も相俟って「素」に近い状態での演技を見ることができる。玉木宏演じる主人公が、ショパンとベートーヴェンの区別もつかないくせに、実は音楽家志望でオーケストラの指揮者になりたかったと冗談を言うシークエンスは、「のだめカンタービレ」の千秋真一とダブっていて笑えた。

6月28日 休養
6月29日 LSD25キロ
6月30日 休養
月間走行 236キロ

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2014/06/27

王将フードサービス株主総会

Ts3r0036_2昨年に続いて王将フードサービス(9936)の株主総会に出席した。議事に入る前に、昨年12月に何者かに射殺された大東前社長の冥福を祈り、全員で黙祷した。

後を継いだ渡邉新社長の経営手腕が注目されるところであるが、いわゆる「追悼餃子」効果もあって売上げは順調に伸びているものの、広告宣伝費など経費の増加で、経常利益は前年比2割ほどダウンしている。

その中にあって、役員報酬を削減する一方で、組合要求の4倍に当たる1万円のベースアップを実施することで従業員に報い、また今期も20円の増配を実施することで株主にも報いる姿勢を鮮明にしたことは、新社長のメッセージとして好感が持てる。

総会の質疑応答を聞いていても理路整然としていて、若干「浪花節」が混じっていた前社長とはカラーの異なる経営者であることが分かる。同じようなタイプだと却って心配だと思っていたが、前社長の遺産は継承しつつ、新たな視点での挑戦が期待できる。

「勤め帰りに」というのがなくなり、最近は以前ほど通わなくなったが、総会のお土産にまた割引券を貰ったので(笑)せいぜい利用して、現場のチェックがてら売上げに協力することとしよう。

6月25日 休養
6月26日 ジョグ10キロ
6月27日 ジョグ10キロ

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2014/06/24

1丁目1番地

最近、新聞やテレビでこの言葉をよく目にする。曰く、「安倍内閣の1丁目1番地は…」といった具合に、「最重要課題」といった意味合いで使われているようだ。ただ、肝心のその課題が、経済対策であったり、規制改革であったり、地方活性化であったり、また最近は女性活用であったりと、時と場合によって住人がコロコロ変わるのは困りものだ。(苦笑)

日経新聞によれば、元々は国会の本会議場で演壇に近い前列の席をそう呼びならわしていて、そこから霞が関の官僚たちが予算の目玉政策のことを「1丁目1番地」と表現するようになったそうだ。同記事によれば、「千代田区永田町1の1」には日本の測量の基準点があり、「1丁目1番地」には重要なもの、原点というイメージがあるとしている。

ちなみに、千代田区千代田1の1の1には皇居、同丸の内1の1の1にはパレスホテル、同大手町1の1の1には三菱東京UFJ銀行がある。ここら辺りまでは何となく分かるが、都内各地の「1の1の1」を調べた人がいて、意外にも空き地だったり、番地そのものがなかったりしたそうだ。この人はライターで、決してヒマにまかせて歩き回った訳ではない。(笑)

それでは、我が町の「1の1の1」は一体どうなっているのか。長年住んでいながら全く知らなかったので、早速現地調査に赴いた。こちらは無職で、相当なヒマ人なのである(フンッ)。もしかすると我が町を代表する「名士」が住んでいるかもしれない。

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この辺りのブロックが「1丁目1番」の区画であることは確かだ。しかし、「1丁目1番1号」に当たる場所には家がなく、空き地というかちょっとした畑として利用されているに過ぎない。

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花の東京ですら「1の1の1」が空き地だったりするぐらいだから、「我が町を代表する場所が、実は畑だった」と肩を落とす必要はないのかもしれない。しかし、現内閣の最重要課題が「空き地」というのだけは勘弁してもらいたいところだ。

6月22日 ジョグ10キロ
6月23日 休養
6月24日 ジョグ10キロ

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2014/06/22

TVドラマ『HERO』

Hero2001年にフジテレビ系列で放映され、全話で視聴率30%を超えたという伝説のTVドラマ、だそうである。これまでTVドラマをほとんど見ない人間だったので(最近はそうでもないが・笑)、タイトルすら知らなかったのだが、7月からその新シリーズが始まり、北川景子がヒロイン役を演じるというので(やっぱりそこかい・笑)、前シリーズも見ておかねばと思った。

型破りだが実は極めて職務に忠実な検察官・久利生(木村拓哉)と、彼とコンビを組む生真面目だが憎めないところのある検察事務官(松たか子)が、検察組織の中で様々な軋轢を生みながらも次々と事件を解決していく。

中卒で茶髪、ダウンジャケットにジーンズ、検察バッジはポケットの中という、現実にはあり得ないような久利生検事が、警察の通り一遍の捜査に納得せず、検察官は普通行なわないという現場捜査に毎回出かけ、粘り強い捜査により事件の真相を探り当てる。

一見ハミ出し者のような主人公が、最後は人情の機微まで弁えた事件解決に導く。そこにある種のカタルシスを感じるところは、設定は少し違うが「遠山の金さん」にも通じるところがあり、日本人の心の琴線に触れるのだろう。

しかし、それだけではよくある警察、法廷ものドラマにしかならないが、同僚検察官、検察事務官らのコミカルな遣り取りは笑えるし、またTV通販の怪しげなグッズ、どんな注文でも出てくるバーなどの「ネタ」も楽しい。服部隆之の躍動感あふれるテーマ曲がオープニングの雰囲気を盛り上げる。

そんなこんなで大ヒットしたこのドラマ。その続篇が楽しみだ。

6月17日 ジョグ10キロ
6月18日 休養
6月19日 ジョグ10キロ
6月20日 LSD20キロ
6月21日 休養

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2014/06/17

最悪のパスワード

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この6ケタの数字でググってみたら、「最も危険なパスワード」という記事がいくつかヒットした。もちろん自分は使っていないけれども、無線LANだったか、何かの周辺機器の初期設定がそうなっていたような記憶がある。

ところで、前回10万キロ到達を記事にしたのは2011年末で、それから2年半が経過したわけだが、次回は多分買替える直前のキロ数を記録しておくことになるだろう。

6月14日 ジョグ10キロ
6月15日 休養(左踵痛)
6月16日 ジョグ10キロ

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2014/06/14

尾鷲1泊旅行

北欧から帰って間もないが、今度は超近場(笑)の三重県尾鷲に、家内と1泊旅行に出かけた。とはいえ尾鷲は初めてで随分遠方に感じていたが、うちから車で実走4時間弱と意外に近かった。予定よりかなり早く着いたので、旅館近くの熊野古道を少し散歩した。石に苔むした古道は用心しないと足を滑らせる。

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宿泊した旅館はクエ料理が名物で、クエコースと会席を1人前ずつ注文した。前菜も盛りだくさん。

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旅館は鄙びた漁村の中にあり、当然ながら刺身は新鮮そのものだ。

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お待ちかねのクエ。皮が固いため鍋は30分煮込むが、それでも身は崩れずに「みっしり」と引き締まっている。

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クエの唐揚げ。まさに「心を揺さぶられる」美味さだった。

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濃厚なのに後がしつこくない雑炊を仕上げに頂いて、すっかり満腹した。

翌日は向井黒の浜というところで潮干狩り。実はこれが今回の旅行の主たる目的だ(笑)。昨年の不漁のリベンジというわけである。干潮時刻の約2時間半前、午前9時頃現地に到着すると、早くも2組の先客が準備をしていた。

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現地の様子。写真の左側に中部電力の火力発電所があり、その燃料受入設備が海に向かって伸びている。右奥に見えるのは弁財島という小島で、干潮時には陸から歩いて行くことが出来るそうだ。

海に向かって三角形の砂州が張り出している部分が潮干狩り場となる。野球の内野グラウンドぐらいの広さしかなく、大型連休などは大混雑するのだろう。砂州と言ったけれども、大きいものは拳大の石がゴロゴロし、小さいものは何故かアサリ貝の模様に似た石が多くて、貝を掘り当てる作業はラクではない。

それでも、正午過ぎまでの約3時間、2人で格闘した結果、やや小粒だったものの、クーラーボックスの底が見えなくなるほどの成果があった。駐車場の管理をしていた地元の人も驚いておられた。帰ってから量ってみたら1キロ強あった。

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潮と汗でベタベタになったので、近くの「夢古道の湯」でサッパリし、遅い昼食を摂って帰路に就いた。これで昨年のリベンジは果たした。さて、お次はどこに行こうか。(笑)

6月11~13日 休養

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2014/06/10

北欧旅行記 フィンランドその2(完)

早朝ランニング観光のもうひとつの目的は、このお方に表敬訪問することだった。

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フィンランドが生んだ不世出の中長距離ランナー、パーヴォ・ヌルミのブロンズ像である。ヌルミは1920年アントワープ、1924年パリ、1928年アムステルダムのオリンピック3大会で、合計9個の金メダルを獲得した。背景のスタジアムで開催された1952年ヘルシンキ大会では最終聖火ランナーを務めた国民的英雄に敬意を表してきた。

さて、ヘルシンキで個人的に見ておきたかった場所は、昨夜と今朝で全て見終えた。その他の名所は、午前中のツアー市内観光でカバーする。まずはマーケット広場。ここは海産物ではなく、新鮮な果物や工芸品、衣料品などが多かった。

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ウスペンスキー寺院。北欧最大のロシア正教会だそうだ。フィンランドは1917年までロシアに支配されており、独立して100年近い今でも因縁浅からぬ関係にあるのだろう。

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ヘルシンキ大聖堂。その足元は元老院広場という広大な広場となっている。ここで自由時間となり、希望者は大聖堂の中を案内するということだったが、全員土産物の購入に余念がなかったようだ。

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かく言う我々も、マリメッコやムーミンの店に直行し、昼食も摂らずに土産物を買い求めた。(苦笑)

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これで北欧4か国歴訪の旅を終え、ヘルシンキから関空への直行便で帰国の途に就いた。移動に次ぐ移動で慌ただしい旅だったが、もし今度来る機会があったら、1つの国や都市にじっくり滞在してみたいと思う。もちろん、アルコールは日本から持参して。(笑)

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TVドラマ『みをつくし料理帖』

「よもや忘八のこの私が、たかが料理でここまで心を揺さぶられるとは…」

ドラマのクライマックスで、主人公・澪が作った鱧料理に感嘆した吉原の女郎屋「翁屋」の主人・伝右衛門のセリフだが、これをもじって言えば、

「よもや野暮なこの私が、たかがドラマでここまで心を揺さぶられるとは…」

お恥ずかしながら、最後まで涙腺が緩みっぱなしだった。番組公式サイトはこちら

髙田郁の原作はもちろんだが、何よりも北川景子の演技が素晴らしい。同じ時代ものの映画『花のあと』と比べると、格段の進歩を見せている。喜怒哀楽の表情がとても豊かで、小松原でなくとも、「お前さんのその顔は、いつ見ても飽きねぇな」と言いたくなる。

神戸出身の彼女は全篇「上方訛り」のセリフを与えられ、まさに水を得た魚の如く、言葉に思いを籠めることが出来ただろうし、また、上方から上京して業界の厳しさに直面しながら、健気にも成長を遂げていく澪の姿に、自分自身を重ねて投影していないはずはなく、現時点でこれ以上の澪を演じられる女優はいないだろう。

室井滋(おりょう)、大杉漣(種市)、片岡鶴太郎(清右衛門)ら、個性派ベテラン俳優陣が脇を固めていて、鶴太郎演じる毒舌の戯作者など、まるで原作から抜け出て来たかのようだ。

原作ではまだ3巻目ぐらいに当たり、かなり端折ってもあとドラマ2本分ぐらいは十分に作れそうだ。続篇が待たれるところである。

6月10日 ジョグ10キロ

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2014/06/09

北欧旅行記 フィンランドその1

27日夕刻にヘルシンキに到着。市内のホテルで「チョイスメニュー」の夕食を提供された。名物のミートボールかサーモンを選べるというので前者を選択した。これまでの夕食はサンドイッチ2回、バイキング2回、和風弁当1回だったので、初めてまともな夕食にありつけた感がある。

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「ミートボール」というには大ぶりで、「ハンバーグ」と言った方がピンとくる。味の方はそれほど大ざっぱではなく、付け合せの何とかいうベリー類(聞いたが忘れた)とピクルスの酸味が、肉の濃厚な味を中和する良いコンビネーションだった。

港の傍のホテルに入るともう21時半頃だったが、小雨降る中を腹ごなしの散歩に出かけた。お目当てはここである。

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映画『かもめ食堂』で、小林聡美演じる主人公サチエが経営する日本料理店「かもめ食堂」としてロケが行われた場所で、現在も Kahvila Suomi というレストランとして営業している。営業時間を終えていたので、映画に出てくるアル中おばさんのように、遠慮なく外から中を覗かせてもらった。キッチンの配置や什器は映画とは異なっていたが、小ぢんまりした店内の印象はそのままだ。

これは翌日、市内中心部のマーケット広場で見かけたカモメ。映画の冒頭では太ったカモメが登場するが、この子は普通の体格だ。よく見ると足輪があるのは、誰かが管理しているのだろうか。

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翌朝は早起きして、この旅行中唯一のランニングに出かけた。目的地が市内中心部から適当に離れていて、一緒に行った家内には興味のない場所だったので、早朝のランニング観光で済ませれば一石二鳥なのだ。気温5~6度。絶好の朝ラン日和だ。

ホテルの前を通る Mechelininkatu という大通りを真直ぐ北上するだけなので、道に迷う心配はない。途中から道路の真ん中に未舗装の遊歩道が現れた。もしかすると鉄道の廃線跡かもしれない。

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歩道はこんな感じ。北欧は自転車先進国で(というか、日本が後進国すぎる)、歩行者と自転車の通行帯が明確に区分されている。歩行者が自転車通行帯を横切る際には十分注意する必要があり、自転車と接触すれば歩行者側の責任になるそうだ。

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最初の目的地はここ。フィンランドの大作曲家の名前を冠したシベリウス公園である。公園内にはパイプオルガンのようなモニュメント(左)と、彼の彫像(右)が置かれている。

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彫像のアップ。デスマスクみたいで、厳つい面相がちょっとコワい。

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公園の西側は海である。気持ちのいい場所だが、早朝からジョギングする人は少なかった。

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次の目的地に向かう途中、トラム(路面電車)の車庫があった。

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ランニングで事が足りたためトラムに乗る機会はなかったが、運賃は1回3ユーロ(約420円)もするそうだ。

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その2に続く。

6月8日 LSD34キロ
6月9日 休養

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2014/06/07

北欧旅行記 スウェーデン

ストックホルム郊外のホテルで早速、コペンハーゲンで調達した缶ビールを冷やそうと思ったら、何と部屋に冷蔵庫がない。廊下に出ても製氷機は見当たらない。結局、レストランのスタッフに掛けあうことになったが、グラス2杯分を貰うのが精一杯だった。何とか冷やすことが出来たものの、ビール1本飲むのに何でこんなに苦労しなければならないんだ!

さて、翌27日は午前中ストックホルム市内を観光して、午後には早くも最後の訪問国フィンランドに移動する。ツアー後半はかなり駆け足のスケジュールなのだ。コペンハーゲンは初夏の陽気だったのに、ストックホルムでは一転して冬に逆戻りしたような肌寒さだった。

まず訪れたのがストックホルム市庁舎。ノーベル賞の祝賀晩餐会が行われる大広間「ブルーホール」の風景。奥の大理石の階段を受賞者たちが下りてくるそうで、その傍らにオーケストラが生演奏するスペースが設けられている。

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晩餐会に引き続き行われる舞踏会の会場となる2階「黄金の間」。金箔を張り巡らせた豪華絢爛な内装に息を呑んだ。

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続いて、王宮のある旧市街ガムラ・スタンに移動。大広場に面してノーベル博物館がある。

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入館料は1人100クローネ(約1800円)もするが、そこは現地ガイドさんの「顔」でパスして(笑)、ショップだけ立ち入らせてもらうことで話がついた。もちろん、目的はコレである。

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ノーベルの肖像入りチョコレート。祝賀晩餐会でコーヒーと一緒に出されるのと同じものだそうで、受賞者自身もお土産に買い求めるらしい。10枚入りが120クローネ。1枚200円以上する勘定だ。これでまともに入館料まで払っていたら倍近くになる。一体どんだけボッタクるねん!

気を取り直して、旧市街の街並みを散策。とある教会の裏庭に「アイアン・ボーイ」と呼ばれる小さな像があり、観光客の人気を集めている。寒い季節には誰かに帽子をかぶせてもらっている時もあるそうだ。

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旧市街の街並み。元々中庭に当たる部分にまで家を建てていったため、通りは狭くて入り組んでいるという説明だった。

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壁の間がわずか約90センチしかないところも。人間も一方通行状態だ。(笑)

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昼食はミケランジェロというイタリアンで。ちゃんとレストランで落ち着いて食べるのは、この旅行で初めてのような気がする。午後には早くもストックホルムを後にし、空路ヘルシンキに移動した。

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6月7日 休養

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2014/06/06

北欧旅行記 デンマーク

26日朝、コペンハーゲンに到着。当地は午前中の観光のみで、午後はストックホルムに向けて移動するという慌ただしいスケジュールだ。

まずバスが向かった先はこちら。言わずと知れた人魚姫の像である。ブリュッセルの小便小僧、シンガポールのマーライオンと並んで、「世界3大がっかり」の一つに数えられる名所である。

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ガイド本によれば、1964年と98年の二度に亘り首が切り落とされ、84年には腕がもぎ取られ、2003年には何と爆破されて海中に胴体が投げ出されたという。そのたびに復元されて、今でも毎日観光客のカメラの放列にあっているが、中には図々しくも浅瀬を渡って彼女とツーショットに収まる輩までいる。アンデルセンも草葉の陰でさぞ嘆いていることだろう。

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お次はアメリエンボー宮殿。女王陛下のお住まいにしてはかなり質素な建物だ。観光客が普通に歩き回っているが、建物にあまり近づき過ぎると、銃を持った衛兵に広場中に聞こえる声で一喝されるそうだ。

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市内中心部に入り、運河に沿ってカラフルな建物が並ぶニューハウンというエリアを散策する。かつては船乗りたちが航海の疲れを癒す居酒屋街だったそうな。アンデルセンも住んでいたらしい。

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ここから歩いて数分で、ストロイエという歩行者天国のショッピングストリートに入る。様々なブランドショップが軒を連ねるが、我々が目指した先はここ。Irma(イヤマ)というスーパーである。

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柱に描かれた Irma という名前の女の子がトレードマークで、ここのエコバッグは日本でも大人気なのだそうで、娘から絶対にここの土産を忘れないよう釘を刺されていた。自由時間のほぼ全てを使って店内を物色して回った。

おっと、ビールもお忘れなく(笑)。北欧では最も安く買える国だそうで、地元銘柄のカールスバーグならレギュラー缶1本が9クローネにリサイクル・デポジット1クローネが加算されて10クローネ。邦貨で約200円と日本で買うより安いぐらいだ。ああ有難やと、残り2晩分の6缶パックを買っておいた。

滞在僅か4、5時間ほどで早くもストックホルムに向けて移動。スウェーデンとの海峡は橋で結ばれていて、スウェーデン国鉄が運行する国際列車で約5時間の行程である。

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この大型犬も我々と同じ車両に乗ったが、あまりに退屈したのか最後の方で一声鳴いただけで、それ以外は終始大人しくしていた。エライ!

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照明ポールと重なって見づらいが、発車直前の車内から隣接するチボリ公園の空中ブランコが見えた。途中、和風弁当を夕食にいただき、20時前にストックホルムに到着、郊外のホテルに投宿した。

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大阪マラソン当選!

3度目の正直で初当選した(2012年は応募せず)。大阪だけはどうしても出たかったので嬉しい。逆に、他にどうしても出たいレースは、国内海外とも今のところない。

DNFに終わった前回の篠山も含めれば、奇しくも今回で42回目のフルマラソン出場となる。最近、体力的な衰えを痛感していることもあり、もしかするとフルマラソンのレースは今回が最後になるかもしれない。そのぐらいの覚悟で走るつもりだ。

6月5、6日 ジョグ10キロ

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2014/06/04

北欧旅行記 ノルウェーその4

25日朝、ラルダールを出発して一路オスロに向かう。約5時間半の長旅である。出発して間もなく、狭い旧街道に入って目指した先がここ。

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ボルグンドのスターヴ教会といい、12世紀に建造された木造の教会である。現在は通常の教会としては用いられていないが、ここもまた「アナ雪」のモデルになったらしいと帰国後に知った。

移動中の車窓から眺めていると、こんな風景が本当に何気なく現れてくる。地元の人は聖人の名前でもつけて呼んでいるかもしれないが、沿道には看板らしきものも見当たらない。日本だったらおそらく観光名所としてバスが押し寄せ、滝饅頭に滝煎餅が売られているだろう。(笑)

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かなり上流に当たるはずの川は水量が多く、随所で急流となって水しぶきを上げている。カヌーをする人にとってはまさに天国のような環境に違いない。でも、水が冷た過ぎるかな?

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ようやく首都オスロに到着。市内の中華料理店で食事をしていると、今度はタイ人と思しき団体がドヤドヤと入ってきた。午後の市内観光は、まず国立美術館から。

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内部の様子。「叫び」などムンク作品が展示されている部屋は撮影禁止だった。

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写真の代わりに売店でムンクの絵葉書を何枚か買い求めた。帰国してから百均の額縁に入れてみたら結構サマになったか。

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次に向かったのはフログネル公園である。彫刻家の名前から、別名ヴィーゲラン公園ともいう。展示されている彫刻は200点以上、そこに刻まれた人間の数は何と650体以上という。作者が作品の解説を一切拒否しているため、どんな解説もツッコミも可能だ。(笑)

生命の輪。輪廻の思想を表現した?

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モノリッテン。「2001年宇宙の旅」にモノリスという石碑みたいなのが登場したが、その親戚筋か?

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近くに寄ってみるとかなりリアルで、本当に人間たちが抱き合って塔を作っているように見える。

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現地ガイドの説明では、これが作者自身の像とのことだったが、これって児童虐待では?

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42.195キロ、歓喜のゴール!?

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公園で最も有名(?)な「怒りん坊」の像。皆が手を握って写真を撮るため、左手だけピカピカ!(笑)

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真向かいに立っているこの子も可愛い。

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行程の関係でほとんど立ち止まる時間がなかったが、何時間でも楽しめそうな公園だった。再びバスに乗って港に向かう途中、オスロ市庁舎の横を通過した。毎年ノーベル平和賞の授与式が行われる場所である。

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オスロを16時半に出航するDFDSの Pearl Seaways 号で、翌朝にはデンマークのコペンハーゲンに到着する。

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スモーガスボードという、要するにバイキング形式の夕食を済ませて部屋に戻ったら急に疲れが出て、そのまま寝入ってしまっていた。日付が変わる頃かなりの揺れを感じたが、アルコールのせいではなかったようだ。

6月4日 休養

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2014/06/03

北欧旅行記 ノルウェーその3

24日午前中はベルゲン市内観光。ホテルから歩いて数分のところにブリッゲン地区がある。

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中世にはここにドイツのハンザ商人が事務所を構え、海産物の取引を行っていたという。木造の建物はもちろん当時のものではないが、オリジナルどおりの復元・修復が続けられてきたそうで、ユネスコの世界文化遺産に登録されている。

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建物が傾いているように見えるのは写真のせいではない。本当に傾いているのだ。入口のドアもこんな感じである。

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現在もここで商売をしているというから驚きであるが、早朝の開店前だったので、実際にこのドアを開けて中に入ることは叶わなかった。

さらに数分歩くと、港の一番奥にある魚市場に出る。早朝から商品の陳列作業を行なう商人から怪しげな日本語で声を掛けられるのは、最近世界のどこの観光地でも見られる光景だろう。

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小さな町なので市内観光はあっという間に終了。バスで移動して午後はフィヨルドクルーズを楽しもうという段取りである。本当なら昨日フロムに着いたその足で、またはそこに1泊して翌朝に乗船すれば効率がいいと思うのだが、昨夜のコンサートに合わせてベルゲンまで往復してくれたのだろう。(笑)

移動途中、ツヴィンデの滝を見物する。別名、若返りの滝とも言うそうだ。さすがに水を飲むことはしなかったが、出来るだけ近くまで寄ってマイナスイオンを一杯浴びてきた。帰国した後で知ったのだが、映画「アナと雪の女王」には、この滝やベルゲンの街並みをモデルにしたシーンが登場するそうである。

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昼過ぎに乗船場所のグドバンゲンという場所に到着。船着き場併設のレストランで学校給食のような昼食を振る舞われた。給仕する女性の仏頂面を見ていると、異国を旅しているという実感が湧いてきた。早々にレストランを出て、外の絶景を眺めながら乗船を待つ。

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Cruise

我々34名の団体で半ば貸切かと思われたが、その半数ぐらいの中国人の団体が横から入ってきて、真っ先に乗船するや一番上のデッキを占領してしまった。そもそも「順番を待つ」とか「並ぶ」という文化がないらしい彼らの行動には眉を潜めてしまうが、そのたくましさには感心せざるを得ない。

それはともかく、これだけ天候に恵まれたクルーズは珍しいそうで、大いに楽しむことが出来た。雄大、神秘的といった言葉での形容を拒絶するような風景の連続に圧倒される。

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昨日は列車から下りたフロムで、今度は船から下り、そこから宿泊地のラルダールという小さな町までバスで移動する。

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ホテル到着が18時半頃だったろうか。ふと見ると目の前にスーパーがある。これは幸運と早速買い出しに出かけ、今度こそ首尾よくビールをゲットできると思いきや・・・。

何と、土曜日は18時以降酒類を売ることが出来ないというのだ。その日が土曜日であることをそもそも忘れていたが、曜日によって時間が変わるなんて、全くヘンな規則を作ったものだ。仕方なくまたホテルで高いビールを注文する破目になったが、つくづくボッタクリのシステムが完備している国なのだ。

6月3日 ジョグ10キロ

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2014/06/02

北欧旅行記 ノルウェーその2

23日夕刻にベルゲンに到着。ホテル投宿後は自由時間となり、夕食はついていない。実にこの1点のみが、このツアーを選択した理由なのである。

なぜかと言えば、当地ベルゲンで毎年この時期に開催されるベルゲン国際フェスティバルの今年の呼び物である、レイフ・オヴェ・アンスネスの指揮・ピアノによるマーラー室内管弦楽団のコンサートが開催され、既にネットでチケットを手配済みだったからである。

19時半の公演開始に間に合うか気が気でなかったが、ほぼ予定時刻にホテルに到着し、会場までのタクシーの手配にも成功した。後は移動バスのトイレ休憩の間に買っておいたサンドイッチで簡単な夕食を済ませようという段取りだ。

その前に、コンサートから帰って部屋で一杯飲るためにビールを確保しておこう(だって、20時以降は売らないっていうからさ)としたが、部屋の冷蔵庫は空っぽである。近所にビールを売っているところはないかフロントに尋ねてみたら、自分のところで1本50クローネ(約960円)で売るからそれを買えという。

他で買って持ち込んで厄介なことになってもいけないので、またもや背に腹は代えられないと2本買うと申し出たら、係員が一旦引込んだ奥の方から「プシュ」と音がする。おいおい。Do not open it! と叫んだが、時既に遅し。澄ました顔をして栓の開いた小瓶2本を持って現れた。後で飲むつもりで買ったのにと抗議したら、栓を開けてから売る規則だからと譲らない。では王冠をくれと言ったら、それも出来ない決まりだという。

全く、何という国なのだろう。仕方ないので、サンドイッチをアテに飲んでしまうことにしたが、これほど苦いビールを飲んだ記憶はあまりない。しかも、1本千円!(泣)

気を取り直して、タクシーでコンサート会場であるグリークホールに向かう。2キロ弱、10分ほどで到着したが、料金が端数切り上げで何と210クローネ(約4000円)。ホテルが呼んだ正規の業者で、デジタルのメーターで表示された金額だから間違いはない。「そもそも、この国で『ボッタクリ』をするような業者は存在しない。なぜなら国家規模でボッタクリが行われているのだから」というのが、現地日本人ガイド氏の説明である。

それはともかく、ようやくグリークホールに到着。入口の辺りが鋭角の三角形に張り出した、斬新な外観の建物である。

Grieghallen

かなり早くに全席完売となっており、会場は全く空席のない盛況ぶりだった。それもその筈、本日の主役アンスネスはノルウェー出身で、世界的な活躍を続ける地元の英雄の凱旋公演のような趣があるからだ。

マーラー室内管は2006年秋に京都で聴いて以来である。世界各地で行っている「ベートーヴェン・ジャーニー」シリーズの第3回に当たる当夜のプログラムは、前半がストラヴィンスキーの「ダンバートン・オークス」(指揮者なし)、ノルウェー・ソリスト合唱団が加わり、シェーンベルクの「地球の平和 Friede auf Erden」作品13(指揮、Grete Pedersen)、アンスネスの指揮とピアノで、ベートーヴェンの「合唱幻想曲」作品80。休憩を挟んだ後半がベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」である。

アンスネスが登場する前の前半2曲は、合唱団の上手さ以外、ほとんど印象にない。長旅の疲れと高いビールの悪酔いのせいに違いないが(笑)、会場全体も心なしか大人しい印象だったのが、アンスネスが登場するや盛大な拍手が湧き起り、聴衆のテンションが一気に高まった様子が感じられた。

まずは「合唱幻想曲」。「戦争交響曲」と並んで、ベートーヴェンが残した駄作(と言って悪ければ、演奏される機会の少ない楽曲)のひとつに数えられる作品だけれども、意外に面白く聴けた。第9交響曲の原型となったと言われる作品で、最後に合唱が加わるところは、まさに第9の An die Freude のような解放感、人類愛を感じさせる。

最後の「皇帝」協奏曲はともすればピアノが技巧をひけらかそうとして、オーケストラの音楽と分離してしまいがちになるが、そこはさすがに「弾き振り」の良いところで、ピアノを取り囲むように配置されたオケが、ソリストと一体となって音楽を作っていく現場を目の当たりに出来た。むしろ、弾き振りで演奏することが、作曲者ベートーヴェンの本来の意図であったのではないかと感じるほどだった。ピアノパートが片手だけの箇所が結構あるのも、もしかするとそのせいかもしれない。

盛大なスタンディング・オベーションに応えて、アンコールとして同じ作曲家の「7つのバガテル」作品33の第1曲が演奏された。

爽やかな北欧の初夏にふさわしい演奏の余韻を味わいながら、ホテルまでぶらぶら歩いていると、西に向かって開いた港の向こうの水平線に、ようやく赤い夕陽が沈んでいくところだった。

コンサートだけで長くなってしまったので、続きはまた次回。(笑)

6月1日 LSD37キロ
6月2日 休養

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