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2014/05/05

『八朔の雪 みをつくし料理帖』

Miwotsukushi『銀二貫』の髙田郁著。カバーの紹介文。

神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・。料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生!(引用終わり)

父を仇討で失った美濃の侍の子が大坂で商人として成長して行く『銀二貫』に対し、大坂で両親を失った娘・澪が江戸で料理人として成長していく物語である。

両方とも周囲の人間が優しく、時に厳しく人間としての生き方を主人公に教え諭していくところもそっくりである。形の上では同じような趣向の物語ではあるのだが、段々飽きてきたり、鼻に付いたりするかというと、決してそんなことはない。既に続篇の『花散らしの雨』の途中まで読んでいるが、全く間然するところがないのである。

毎回、趣向を凝らした料理が登場し(巻末にレシピまで載せられている)、それぞれにまつわるエピソードが展開していくが、それらが単純に一話完結しているのではなく、主人公と幼なじみの野江との再会といった大きな物語の方も次第に動いていく。『銀二貫』の時にも感じた全体の構成の見事さが、ここでも遺憾なく発揮されている。

ところで、主人公・澪の容貌については、

丸顔に、鈴を張ったような双眸。ちょいと上を向いた小さな丸い鼻。下がり気味の両の眉。どちらかと言えば緊迫感のない顔で、ともに暮らす芳からも「叱り甲斐のない子」と言われている。(7頁)

とあり、つる家の常連である浪人・小松原から、「よう、下がり眉」と呼ばれるなど、愛嬌はあるものの決して器量良しとは言えないようである。その澪をTVドラマで北川景子がどう演じるかが楽しみだ。(笑)

5月2日   休養
5月3日   ジョグ10キロ
5月4、5日 休養(左ふくらはぎ痛)

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