『悪夢ちゃん』
北川景子つながり。日本テレビ系列で一昨年秋に放映された「コミカルで、摩訶不思議で、痛快なSF学園ファンタジー」。番組公式サイトの紹介文。
明恵小学校5年2組の担任を務める武戸井彩未(北川景子)は、明るくて生徒思いの理想的な先生。しかし、それは表向きの顔で、実は決して他人に心を開かず生徒たちにも愛情を持っていない極めて腹黒い変人だった。
そんな彩未の二面性に薄々気づいていた養護教諭の平島琴葉(優香)は、なんとか彩未の裏の顔を暴こうとチャンスを窺っていた。
ある日、5年2組に古藤結衣子(木村真那月)という生徒が転入してくる。結衣子は彩未に向かって突然「学校に来る途中にある、甲さん家のおばあさんが燃えちゃうの…助けて」と、謎めいた言葉を口にする。本気にしない彩未だったが、まもなく甲という名の老夫婦が家に火を点けて心中するという事件が起こる。
以来、結衣子は不登校になり、彩未は結衣子の家を訪ねることに。そこで彩未を出迎えたのは、彩未が自分の夢の中で創り上げた理想の“夢王子”とそっくりな志岐貴(GACKT)だった。志岐は、結衣子の祖父で大学教授の古藤万之介(小日向文世)の助手だった。
万之助は、結衣子には悲惨な未来を予知夢として見る能力があるのだと語る。そして、次に結衣子が見た悪夢は、彩未が生徒を殺す夢だった…。(第1話、引用終わり)
予知夢と言えば、この前に観た『マイノリティ・リポート』を思い出す。未来を正確に予言する夢など現実にはありえないと思うが、SFにとっては恰好の題材に違いない。このドラマでは他人の無意識と繋がることが出来る少女が見る「悪夢」が、現実のものとなって起こってしまうという設定で、予知される数々の事件に担任の彩未先生と共に立ち向かっていく。
1話完結のそれぞれのエピソードと並行する形で、彩未先生の封印された過去が次第に明らかになり、結衣子や万之介、志岐らとの因縁浅からぬ関係が浮かび上がってくるという、大きなストーリーの方も動いていく。
悪夢という以上はグロテスクなCG映像が出てくる箇所もあるが、彩未先生と同僚教師らとのコミカルな掛け合いもあり、娯楽作品として楽しめる。腹黒い変人教師というクセのある役柄を演じた北川景子は、本作で女優としての幅を広げた…のではないか(笑)。第1話で、家に帰って寝る直前、すっぴんに腹巻姿で現れた時は心底びっくりした。
ところで、それが夢であることを意識して見る夢のことを「明晰夢」と言い、主人公は時々それを見るということになっているが、実は自分もまれに経験することがある。次はこんな展開になるのではないかと思うとその通りになる。これまでの最高傑作(?)は、生駒山の大噴火である。まるでCGのように安っぽい火砕流や建物の倒壊風景は、自分自身の想像力の限界そのもので、「これは夢なのだ」と明確に分かっていた。
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