『凍る炎』
堂場瞬一の「アナザーフェイス」シリーズ第5弾。文春文庫刊だが、ハルキ文庫「追跡捜査係」シリーズとの特別コラボということで、出版社を跨った上巻下巻という関係になっている。カバーの紹介文。
「燃える氷」メタンハイドレートの研究施設で起きた密室殺人事件。殺された研究員が開発していたある技術とは? 中国人窃盗団による宝石店爆破事件に関わった刑事総務課の大友鉄は、夢のエネルギー資源をめぐる最悪の謀略に巻き込まれていく。「警視庁追跡捜査係」シリーズと相互クロスするシリーズ最大の難事件が幕を明ける!(引用終わり)
「コラボ」という割には追跡捜査係の西川・沖田コンビの出番は多くない。それよりも、メタンハイドレートを巡る国際的な謀略の捜査に携わり、激しい銃撃戦や容疑者のアジト急襲にも立ち会う中で、次第に刑事本来の任務に戻る意思を強くしていく大友の変容ぶりが主要テーマだ。
その最後のところで意外な展開を用意して、ハルキ文庫の方も買わせるという、心憎くも商売上手な堂場氏の作戦に、ものの見事に引っ掛かってしまうのだった。(笑)
1月20~22日 ジョグ10キロ
1月23日 休養
1月24日 ジョグ10キロ
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