高千穂峰
青島太平洋マラソン前日の7日、宮崎・鹿児島県境にある高千穂峰(1574m)に登った。自己記録更新を目標に走っていた頃なら前日の登山など考えもしなかっただろうが、折角宮崎まで来てマラソンだけというのももったいない。幸い天候は快晴で風もなく、前の週に降ったという雪も完全に消えている。
また、今年は自分の足で走って歩いてお伊勢参りをしたけれども、そもそも天照大御神が孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を高千穂峰に天降らせ(天孫降臨・注)、その子孫の神武天皇が奈良橿原に移り(東征)、さらにその子孫が天照大御神の三種の神器を伊勢に移したという流れになっている。橿原を起点として、前後その両方を同じ年に訪ねようというわけである。
宮崎市内でレンタカーを借りて宮崎自動車道を小林ICで下り、えびの高原から霧島連山に沿って県道を走り、高千穂河原に着いたのが正午過ぎだった。ここから山頂まで標高差約600m。砂礫だらけの急坂に足をとられて悪戦苦闘したが、1時間10分ほどで山頂に到着した。
奥が高千穂峰で麓からは見えない位置にある。手前は巨大なクレーターのような「御鉢」の縁を通る「馬の背」。かなりスリルがある。
山頂から霧島連山を望む。条件が良ければ桜島まで見えるそうである。
山頂には瓊瓊杵尊が天降った際に立てたという天逆鉾(あまのさかほこ)があるが、もちろん後世の人が伝説に基づいて模造したものだ。現在のこれは誰がいつ立てたか分かっていないが、新婚旅行でここを訪れた坂本龍馬がこの逆鉾を引き抜いたというエピソードもあるそうだ。
(注)天孫降臨の比定地には宮崎県北部の高千穂町とする説もあり、本居宣長は『古事記伝』で、「何れを其と、一方には決めがたくなむ、いとまぎらはし」と記している。
12月9~11日 休養(右膝痛)
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