『お伊勢参り』
奈良大学教授から学長を務めた鎌田道隆著の中公新書。版元の紹介文。
千三百年以上の歴史をもつ「お伊勢さん」には、今なお全国から参詣客がやってくる。一般庶民の参詣が根付いた江戸時代、路銀いらずのおもてなし文化から、およそ六十年周期で発生した数百万規模の「おかげまいり」まで、日本中の庶民がいかにお伊勢参りに熱狂したかを、様々な史料が浮かび上がらせる。著者自身が、二十五年間にわたって実践したお伊勢参りの記録も収載した。街道の文化を再現する一冊。(引用終わり)
今月中旬から来月初旬にかけて、伊勢本街道(旧道)を歩いたり走ったりして、伊勢まで参拝に出かけようと思い立った。今年は自分の人生にとって大きな節目であり、また20年に一度の式年遷宮の年でもある。
いろいろと調べてみると、伊勢本街道は大阪の玉造を起点に約161キロの行程であり、これを4日間に分けて踏破する計画である。自ら歩いた経験に基づく詳細なマップを作っている方がおられて、実費だけで頒けてもらうことが出来た。
前置きが長くなったが、その事前リサーチの一環として読んでみたのが本書である。カバーや帯にあるとおり、江戸庶民がどんな思いでお伊勢参りに出かけ、それが実際どんな旅であったのかを、豊富な史料から分かりやすく読み解いてくれる。
特に、25年に亘り学生たちと実践したお伊勢参りの実際を紹介した第五章は秀逸である。後に続く旅人の参考になるばかりでなく、沿道の住民たちの厚い人情に触れて感激した「いい話」がいくつも紹介されている。著者はそれについて、「伊勢参りの伝統が育ててきた文化であり、人間の発見である」と記している。
9月 8日 休養
9月 9日 LSD20キロ
9月10日 ジョグ10キロ
| 固定リンク
« ウェスタン公式戦 | トップページ | 近所の時計店 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
去年の12月だったか?本街道へ行きました。夜通しで走り歩くもので、途中のいっぱいの峠は暗い中、道を間違えそうでした。実際慣れた人についていったのですが、1回コースアウトしました。(^^; 結局途中でリタイヤしましたし、また別のコースも含めて再度行ってみたいですね。
今くらいの時期だとちょっと暑い時もあるでしょうが、ちょうどいいでしょうか。
本も一度読んでみたいです。紹介して頂いてる本のいくつか図書館で借りたりしてます。(^^)
投稿: くー | 2013/09/11 19:23
くーさん
ユースホステルの「伊勢迄歩講」でしょうか。
夜中に歩くなんて私には考えられません。
途中リタイヤしても帰って来れるかどうか。
この時期を選んだのは遷宮直後だからですが、
神宮では大変な混雑が予想されますね。
投稿: まこてぃん | 2013/09/11 21:38