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2013/08/15

『世間のドクダミ』

41eqyfnqjnl__sl500_aa300_『かもめ食堂』つながりで、群ようこのエッセイ集を読んでみた。版元の紹介文。

腹の立つこと、多すぎる!
30歳で会社を辞めて物書きになり、はや20年。最近目障りなことや腹立つことがやけに多いし、世間は冷たい。怒りと静観の可笑しなエッセイ。(引用終わり)

群ようこはかつて「本の雑誌社」の唯一の社員だったそうで、言われてみれば椎名誠と同じような匂いのする軽い文体、それでいて読ませる内容である。1954年生まれで私より4歳上の、今やリッパなおばちゃんである。

そのおばちゃんの目を通して見た世間は腹の立つことばかり。ごもっとも。ただ、おじさんの目から見たそれとは若干違っているところが興味深かった。なかでも、体脂肪率がある一線を越えてしまう「K点を越えた」、見え見えのカツラから窺える「男の意気地」、“うそ乳”にうろたえる「衝撃のブラ」など、カラダに関する「身の上話」が面白かった。

8月13~15日 ジョグ10キロ

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