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2013/08/30

『フライト』

51bmsbz02l__sl500_aa300_デンゼル・ワシントン主演。アマゾンの紹介文。

フロリダ州オーランド発、アトランタ行きの旅客機が原因不明の急降下。ウィトカー機長は墜落寸前の機体を回転させ、背面飛行で緊急着陸に成功、多くの命を救う。それはどんな一流パイロットにも不可能な奇跡の操縦だった。一躍時の人となったウィトカー機長だが、ある重大な疑惑をかけられる。彼の血中からアルコールが検出されたのだ……。(引用終わり)

他の人のレビューでも指摘されているとおり、これは航空パニック映画ではなく、アルコール依存、薬物依存をいかに克服するかという、現代アメリカ社会が抱える大きなテーマに正面から向き合ったヒューマンドラマと捉えるべきだろう。

(以下、ネタバレ注意)

8月29日 ジョグ10キロ
8月30日 休養

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2013/08/29

『アルプスを越えろ! 激走100マイル』

51wcq4vz5wl__sl500_aa300_鏑木毅著。新潮社刊というのに少し驚いた。版元の紹介文。

目指すゴールは160キロ先! 「登り」の総計はエベレスト以上!!

不眠不休は当たり前、己の極限に挑む世界最高峰レースがいま始まる。モンブラン山峰、富士山麓に立ち向かう地獄の苦しみは、いつしか最高の喜びに変わってゆく――。完走した者だけが得られる新境地、「鉄の心」の秘密とは。四十歳を過ぎてなお国内第一人者であり続けるランナーが、初めて明かした「究極のマラソン」の世界! (引用終わり)

100キロウルトラマラソンは過去何回か走ったことがあるが、それ以上の距離を夜も眠らずに走るという世界は、私にはこれまで想像も出来なかったし、やってみようという気も起らなかった。

本書を読んでみて、それがやはり想像を絶する世界であることは確かだが、それを乗り越えた喜びもまた想像を絶するものであること、そして、それこそがこの過酷なレースに参加するランナーたちを突き動かしていることが分かった。

どれほど過酷なのか。本書で著者は、レース中に子供時代からの記憶が頭の中を駆け巡る「走馬灯」を経験したと書いている。文字通り「走るか、死ぬか」という極限の状況だった訳だが、それでも人間は走り続けられるように出来ているらしい。

また、著者は単に走るだけでなく、日本初の100マイルレースであるウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)の実行委員長として、数々の困難に立ち向かい、また周到な危機管理も行って見事成功させている。

本当に凄い人なのだが、彼が書く文章は非常に謙虚であり、彼を見る別の彼がいるかのように、あくまで客観的かつ冷静である。いわゆる名選手や名監督の書物にありがちな自慢話の匂いが全くしないところに好感が持てる。単なるスポーツもの以上の深みがあり、道理で新潮社が出すわけだ。(笑)

8月27、28日 ジョグ10キロ

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2013/08/27

琥珀ってすごい!

この前、『めがね』に出てきたドイツ語の詩を解明しようと、辞書をパラパラ繰っていたら、

Bernstein (男性名詞)《鉱》琥珀(コハク)

とあった。Bernstein はドイツ語読みでは「ベルンシュタイン」のようになるが、英語読みだと「バーンスタイン」で、かの有名な指揮者、作曲家レナード・バーンスタインの苗字と同じ綴りなのである。

そうか、レニーって、「琥珀さん」だったのか。辞書によれば、Bernstein の bern は brennen(燃える) と同義の低地ドイツ語 bernen に由来し、Stein は「石」だから、「燃える石」という意味になる。英語だと burn stone ということになろうか。実際、琥珀は大昔の木の樹脂で出来ているので、火で熱すると燃えるそうだ。名は体を表すというが、レニーの芸風を言い得ているようで何だか面白い。

また、琥珀は摩擦すると静電気を帯びる性質があることから、琥珀を意味するギリシャ語エレクトロンが、電気(electricity)の語源になったそうである。

ううむ、そうだったんだ。すごいぞ、勉さん!(笑)

8月23日    ジョグ10キロ
8月24、25日 休養
8月26日    LSD20キロ

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2013/08/23

『トイレット』

51j4rx2uodl__sl500_aa300_荻上直子監督作品4本目。公式サイトの紹介文。

ロボット型プラモデルオタクの青年レイは、誰とも深く関わらないことを信条に生きてきた。ところが母の葬儀の直後、ひとり暮らしのアパートから、やむなく実家に舞い戻るはめに。そこには、引きこもりのピアニストの兄・モーリーと、ちょっと勝気な大学生の妹・リサ、そして……“ばーちゃん”が暮らしていた。ばーちゃんは、ママが亡くなる直前に日本から呼びよせた母親、つまり3兄弟の祖母だ。英語がまったく喋れないばーちゃんは自室にこもりきりで、トイレから出てくるたびに深いため息をつく。日に日にレイの淡々とした日常は破られてしまうが、バラバラに生きてきた兄弟は、しだいに、ばーちゃんの無言の支えによって外の世界に一歩踏み出ていく。そして、4人はお互いの個性を受け入れながら家族としての絆を深めていくことになる…。(引用終わり)

『かもめ食堂』はオール・フィンランドロケだったが、本作はカナダのトロントで撮影された。荻上作品常連のもたいまさこ(ばーちゃん)以外の俳優は現地でオーディションしたそうだ。6月のカナダ旅行でトロントを訪れた際、撮影に適したロケーションが多そうだということは感じたが、そういうハード面だけでなく、俳優や制作スタッフ等のソフト面でも恵まれているのだろう。

ばーちゃんの僅か2つのセリフも含めて全篇英語(日本語字幕)で、米国留学を経験した荻上監督は、いつかは北米で映画を撮りたいと願っていたそうである。北米で一般公開されたことはまだないようだが、彼の地でのリアクションを知りたいような気もする。

トイレットに象徴される文化の違い、言葉や生活習慣の違いを超えて再構築され、深まっていく家族の絆を描いているが、ほのぼのとしたユーモアや美味しそうな食べものを散りばめ、温かいタッチの作品に仕上がっている。

ちなみに、妹リサがハマるエアギターの世界大会がフィンランドで行われることになっていて、その話は『かもめ食堂』にも出ていた。こういう細かい仕掛けもなかなか面白い。

8月20~22日 ジョグ10キロ

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2013/08/20

青島太平洋マラソン

ラン再開後初めての参加となる標記大会に無事エントリー出来た。最近あちこちの大会でエントリーが困難を極めているという話を聞いていたが、今朝9時からの受付開始と同時にアクセスしたところ、30秒待ちを3回繰り返したのちアッサリ繋がった。所要時間約6分。

大都市圏から離れた地方での大会で、しかも平日午前中の受付開始ということで、それほどアクセスが集中しなかったのかもしれない。初めから休暇取得など必要ない身分になったことのメリットを感じた。

さて、この大会でフルマラソンは40本目となる。もはや記録にこだわるランナーではなくなったので、またマラソンを走れるようになった喜びを噛みしめながら楽しく走り、良い記念の大会にしたい。

8月17日 休養
8月18日 LSD40キロ
8月19日 ジョグ10キロ

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2013/08/16

『めがね』

41oupv0igl__sl500_aa300_荻上直子監督作品3本目。アマゾンの紹介文。

南の島の小さな街。プロペラ機でこの地に降り立ったタエコはハマダという宿泊施設にやってきた。宿の主人はユージ。ほか高校教師のハルナや海辺でかき氷屋を開くサクラが、この宿に出入りしている。タエコは観光をしようと名所を聞くが「ここは観光する場所はない。たそがれるだけです」と説明される。
独特の空気が流れ、やさしいような、なれなれしいような不思議な人々にとまどうタエコは宿を変える決意をするが、新しい宿泊施設はとんでもないところだった…。やがてタエコを「先生」と呼ぶ青年が、ハマダを訪れる…。
 『かもめ食堂』の荻上直子監督が、再び小林聡美主演で描くヒューマンドラマ。『かもめ食堂』同様に、ゆっくりと心地よく気持ちいい時間が流れていく、やさしくておかしな映画だ。海、空、緑、土が美しく映し出され、その楽園のような島で人生を徐々にリフレッシュしていくタエコの心の変化を追ってゆく。
何も起こらないけれど、タエコとともに、見る者の心も解き放っていく演出がうまい。『かもめ食堂』同様に、ハマダの料理もいわゆる家庭料理でおいしそう。こんな島があったら、休みごとに行ってみたいと思わせる、心をやさしく包み込むようなファンタジーだ。共演はもたいまさこ、光石研、市川実日子、加瀬亮など。(引用終わり)

長々と引用したが、ほぼその通りの映画だ(笑)。「これがテーマだ」と観る者に押し付けるような作品ではないけれども、最後の方で青年ヨモギ(加瀬亮)が朗読するドイツ語の詩の最初と最後に出てくる言葉が手がかりになる。なぜか「字幕オン」の設定にしないと映らないが。

Mir ist bewußt, was Freiheit bedeutet.
何が自由か知っている。

ああ、南の島でひねもす波を見ながら、うまいかき氷を食べ、ビールを飲んでいたい。そういうのはもう「たそがれ」ていると人に言われても構わない。

バブルの初め頃だったか、「路地裏の経済学」で有名だった某エコノミストが、「日本人が1日中海を見て過ごすようになったらおしまいだ」みたいなことを言っていて、当時は本当にその通りだと思ったものだが、時代は変わり、自分も変わったのである。

ところで、主人公が一旦ハマダを去って向かったもう1軒のホテル「マリンパレス」の女主人が薬師丸ひろ子だった。思わず、「あれ鈴鹿さん、こんなところで何すてんだべ?」とツッコミを入れてしまった。(爆)

8月16日 ジョグ10キロ

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2013/08/15

『世間のドクダミ』

41eqyfnqjnl__sl500_aa300_『かもめ食堂』つながりで、群ようこのエッセイ集を読んでみた。版元の紹介文。

腹の立つこと、多すぎる!
30歳で会社を辞めて物書きになり、はや20年。最近目障りなことや腹立つことがやけに多いし、世間は冷たい。怒りと静観の可笑しなエッセイ。(引用終わり)

群ようこはかつて「本の雑誌社」の唯一の社員だったそうで、言われてみれば椎名誠と同じような匂いのする軽い文体、それでいて読ませる内容である。1954年生まれで私より4歳上の、今やリッパなおばちゃんである。

そのおばちゃんの目を通して見た世間は腹の立つことばかり。ごもっとも。ただ、おじさんの目から見たそれとは若干違っているところが興味深かった。なかでも、体脂肪率がある一線を越えてしまう「K点を越えた」、見え見えのカツラから窺える「男の意気地」、“うそ乳”にうろたえる「衝撃のブラ」など、カラダに関する「身の上話」が面白かった。

8月13~15日 ジョグ10キロ

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2013/08/12

『レンタネコ』

51dglo9zsll__sl500_aa300_荻上直子監督作品の2本目は昨年5月封切の最新作である。英語タイトルは Rent-a-Cat で、レンタカーと1字違いというのが面白い。アマゾンの紹介文。

都会の一隅にある、平屋の日本家屋。幼い頃から猫に好かれていたサヨコ(市川実日子)は、たくさんの猫たちと暮らしながら、心寂しい人たちと猫を引き合わせていきます。
サヨコから猫を借りるのは年齢も境遇も異なる人々。 夫と愛猫に先立たれた婦人(草村礼子)、単身赴任中の中年男(光石研)、自分の存在意義に疑問を感じるレンタカー屋の受付嬢(山田真歩)、サヨコと浅からぬ因縁を持ち、今はとある組織から追われる男(田中圭)。そして謎の老人(小林克也)の存在。
彼らの心の隙間を埋める瞬間に立ち会いながら、サヨコにも次第に変化が訪れていきます。「レンターネコ、ネコ、ネコ。」都会の片隅でひっそりと営まれる1軒のレンタネコ屋が、今日もあなたに“レンタネコ"を届けます。(引用終わり)

市川実日子が猫を乗せたリアカーを引いて多摩川の河川敷を歩きながら、独特の節回しで「レンターネコ。ネコ、ネコ」とメガホンで通行人に呼びかける。現実にはありそうもない光景なのに、不思議なリアリティを感じてしまうところが、まさに「オギガミワールド」といったところだろう。

「ありそうもない」と言えば、猫1匹レンタルの前金が千円で、一体主人公はどうやって生活しているのだろうか。株のデイトレーダー、カリスマ占い師、テレビCM作曲家と、いろんな本業を持っているらしいのだが、どれも文字通り「猫の手を借りた」商売で、冗談としか思えない。

しかし、そんな詮索はどうでもいい。唯一の近親者だったと思われる祖母が死んで、心に大きな「穴ぼこ」を抱えた主人公は、同じように心の寂しい人に猫をレンタルすることで、自らも癒されていくのである。

多数登場する猫たちの表情や仕草を見ているだけで癒されるし、何より独特な存在感のある市川実日子が、とてもいい味を出している。

8月10日 休養
8月11日 LSD20キロ
8月12日 ジョグ10キロ

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2013/08/09

『献心』

51wuzzgmvjl__sl500_aa300_堂場瞬一の「警視庁失踪課・高城賢吾」シリーズ最終作。版元紹介文。

綾奈の死の真相を知る―決意した高城に長野が目撃者情報を持ち込む。十数年を経て得られた新しい証言。しかし会社員だというその男は一転証言を曖昧にした上で、弁護士を通じて抗議をしてくる強硬さだった。不可解な態度を不審に思いつつ、地道に当時の状況を洗い直す高城は、綾奈の同級生母子を追って一路東北へ向かう。(引用終わり)

このシリーズは多少の出来不出来はあったものの、おおむね毎回楽しんで読めたが、最終作がもっともガッカリさせられるとは思わなかった。

肝心の綾奈の死の真相はあっけないというより、ほとんど不条理の世界だ。高城にとってはまだしも救われる死因だったのかもしれないが、これだけ長々と引張ってきてようやく判明したのがこれか、という脱力感は否めない。

ただ、そこに至るまでの長い道のり、細い一筋を丹念に追った捜査過程はさすがに読ませる。「追跡捜査係」の西川&沖田コンビ、「アナザーフェイス」の大友も登場するキャスティングも、ファンサービスとしては申し分ない。

しかし…。

本作の最後は、新たな失踪事件が出来し、高城が呼ばれるところで終わっている。続篇に期待することとしよう。

8月8、9日 ジョグ10キロ

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2013/08/07

『かもめ食堂』

61un2swjmcl__sl500_aa300_群ようこの同名の原作をオール・フィンランドロケで映画化したもの。荻上直子監督。アマゾンの紹介文。

フィンランドのヘルシンキで日本食堂を経営しているサチエは、図書館で知り合ったミドリを食堂のスタッフに迎える。お客は、日本アニメおたくの青年しかいない店にボチボチ人が集まるように。悩みをかかえたフィンランド人、荷物が出てこなくなって困っている日本人など、個性的なお客さんたちが、かもめ食堂に集まり、サチエたちの温かな心がこもった料理でなごやかな気持ちになっていく。
   れっきとした日本映画だが、オールフィンランドロケで、現地スタッフや役者も参加して作り上げた日本とフィンランドのコラボ映画。あせらずマイペースなサチエに小林聡美がピッタリ。また「かもめ食堂」の北欧風のインテリア、シナモンロールやおにぎりなどのお料理もおいしそうで、ビジュアルも十分に楽しめる。国境を超えた人間関係をオシャレで心温まるヒューマンドラマに仕上げたのは『恋は五七五』でおなじみの荻上直子監督。(引用終わり)

以前、この映画のシーンを再現したようなパンのCMがあって、そこでは小林聡美が作ったカツサンドを大の男たちが黙々と、しかし美味そうに食べていたのが印象的で、機会があれば本篇を観てみたいと思っていた。

どんな事情なのかほとんど伏せられているが、ワケあって遥々ヘルシンキまでやってきた3人の日本人女性たちが切り盛りする「かもめ食堂」が、やがて現地の人々に受け入れられ、ついに満席になるまでの日々が淡々と、優しい目で描かれている。

CMのカツサンドもそうだったが、本篇のおにぎり、焼き鮭、シナモンロール、トンカツなど、どれも本当に美味しそうだ。なるべく空腹時には観ない方がいい映画だ。

途中、ミドリ(片桐はいり)がトナカイなど現地の食材でおにぎりを作ってはとサチエに提案するシーンで、思わず「まめぶはどうした!」とツッコミを入れてしまった。(笑)

ところで、来年夏に北欧旅行を計画している。この映画のロケが行われた食堂がヘルシンキに実在するというので、出来れば行ってみたいと思う。

8月5日   休養
8月6、7日 ジョグ10キロ

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2013/08/05

若草山マラニック

昨日は若草山マラニックに出かけた。ラン仲間のKさん主催で総勢7名。ラン初級者も含まれるため、5時間かけて約20キロ走るという「ゆるい」設定である。それでも最高気温34.5度という猛暑のせいか、かなりの消耗度だった。歳のせい、かもしれないが。(苦笑)

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写真は東大寺二月堂に向かう坂道。

8月3日 ジョグ10キロ
8月4日 LSD20キロ

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2013/08/02

飛鳥ナンバー却下される

来年度から新たに導入される「ご当地ナンバー」の候補として名乗りを上げていた11地域のうち、10地域が認定されたとの報道があった。落選したのは何と我が「飛鳥」のみである。

理由は登録台数10万件超の要件を満たさないからというもの。そんな機械的な基準は初めから分かっていたはずなのに、関係者は一体何をチェックして申請したのだろうか。悔しいというより、情けなく、恥ずかしい話だ。

これでうちの車の買い替え計画に暗雲が立ち籠めてきた。(笑)

7月29、30日 ジョグ10キロ
7月31日    休養
月間走行    286キロ
8月1、2日   ジョグ10キロ

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