『月はどっちに出ている』
崔洋一監督作品。近所のレンタル店にはなく、意外にも図書館でVHS版を借りることが出来た。アマゾンの紹介文。
職業=タクシードライバー。都内の道には詳しいけれど、恋の迷路で方向音痴。
多国籍都市・東京。在日コリアンのタクシードライバー忠男(岸谷五朗)は、朝鮮学校の同級生だった社長や、風変わりな同僚達といい加減な毎日を送っている。母の経営するフィリピン・パブのホステス送迎を日課にしている彼はある日、新顔のチイママ・コニー(ルビー・モレノ)に出会う。妙な大阪弁で生意気な口をきくコニーに、なぜか魅かれた忠男は、留守の間に彼女の部屋に引っ越してしまう。おかしくて、切ないふたりの恋は、果たしてどんな結末を迎えるのか!
? (引用終わり)
最近朝日新聞に記事が出ていて、そういえばそんな映画があったなと思い出した。1993年の公開当時は各種映画賞を総嘗めにした作品だが、DVD化されたのは実は今年になってからだ。しかも大手レンタルチェーン店に置いていないのは、アート系のマイナーな作品との位置づけだろうか。
原作は梁石日の『タクシー狂躁曲』という作品らしい。都内の小さなタクシー会社を舞台に、90年代東京の片隅で暮らす、一癖も二癖もある登場人物たちの暮らしをリアルに、そしてコミカルに描いている。
いい加減なようでいて意外に純粋で、同僚たちとの和を重んじる忠男。ヘンな大阪弁で際どいことを喋りながら、明るくしたたかに生きるコニー。在日コリアンとフィリピーナが東京で出会い、同棲し、別れ、そして再会する。ただそれだけの物語なのだが、いろんなエピソードも交えて、時代の記録としての意義も感じられる作品である。
7月19、20日 ジョグ10キロ
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