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2013/06/14

カナダ旅行記 PEIその1

プリンス・エドワード島(以下、PEI)は、ルーシー・モード・モンゴメリの不朽の名作『赤毛のアン』(原題 Anne of Green Gables)の舞台となった島で、独立の州をなしている。全体では四国の3分の1ぐらい、主要観光地のあるクイーンズ地区はそのまた3分の1に満たないぐらいの小ぢんまりした島である。

州都シャーロットタウンの空港でレンタカーを借りて、ホテルに18時過ぎに着いたが、まだまだ外は明るい。夕食は少し遅らせて、それまでの間にひとっ走りしようとホテルを飛び出した。

町外れから郊外に向かって伸びていた鉄道支線の廃線跡が、「コンフェデレーション・トレイル」として整備されていると聞いていたのだ。以前から、引退したら各地の廃線跡を走ることを考えていて、まさか最初がカナダになるとは思わなかったが。(笑)

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素朴なモニュメントの傍にある0キロポストから由緒正しく出発。すぐに郊外に出て、ゆったりしたカーブを続けながら、田園地帯を縫うように進んでいく。

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1キロ地点は道路を横断する踏切跡である。しばらく足止めを食うものと覚悟したが、このトレイルでも、また街中でも、一度の例外もなく車の方が止まってくれた。1月の旅行でも感じたことだが、カナダの運転マナーは概して良い。ことにPEIでは歩行者優先が徹底されているようだ。

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5キロ地点辺りで大きな交差点にぶつかり、廃線跡が一旦途切れていたようなので、そこで引き返すことにした。

1時間強の道中、出会ったランナーは2、3人。自転車がその倍くらいで、歩行者がそのまた倍ぐらいだった。犬を連れて散歩している人もいた。時間帯が遅かったので空いていたのかもしれないが、こんな素晴らしいジョギングコースをゆったりと走れるなんて、うらやましい限りだ。

さすがにハラペコになって向かった先は、埠頭にある海鮮レストラン。ロブスター・オン・ザ・ウォーフという、何のヒネリもない名前である(笑)。遅い夕日を見ながらテラス席で食べても良かったのだが、10度を下回るぐらいの気温で仕方なく断念した。

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ハマグリ、ムール貝、エビ、貝柱、蟹肉コロッケなどの海鮮盛り合わせ「プラター」に、もちろんロブスターの尻尾をつけてもらった。ロブスターが特に美味で、2人前で分量もちょうど良く、非常に満足のゆく食事だった。

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PEIその2に続く。

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