カナダ旅行記 トロントその2
翌8日の朝はツアーのピックアップがなくなったのでゆっくり出来る。ホテル1階でビュッフェ式の朝食が無料で提供され、好きなものを好きなだけ選んで食べられる。お勘定もチップも不要というのは何と気楽なことか。
腹拵えが出来たら、いざ市内観光に出発。まずは地下鉄に乗って、息子が見たいと言っていたトロント大学へ。5万5千人が学ぶという大きな大学だが、ダウンタウンの真ん中にあって塀もないので誰でも自由に出入り出来る。
ハート・ハウスという建物の裏から「哲学者の散歩道」が伸びている。京都にもそんなのがあったな。
ブロア通りに出たところにある、天地左右がさっぱり分からないこの建物は、ロイヤル・オンタリオ博物館、通称ROMという。
そこからブロア通りを東に歩くと、シャネル、エルメス、プラダなどのブランド店が軒を連ねる一角になる。日本では銀座、心斎橋といったところか。ヤング通りとの交差点から地下鉄に乗ろうとしたら、この日は運休していてバス代行運転をしていた。向かった先は一見普通のこのビル。
実はこの7階にあるオーディトリアム(講堂)で数々の名盤を録音したのが、トロント出身の不世出のピアニスト、グレン・グールドなのである。エレベータで上がって一目でも見ようと思ったが、平日のみ、しかも事前のアポが必要とのことで断念した。同じことを考える音楽ファンがあまりに多いので規制しているのだろう。
通りの向いには、グールドがコーヒーを頼んでいたフランというレストランが今も営業している。砂糖、ミルクをそれぞれ2倍という意味の「ダブル、ダブル」という注文の仕方は、彼が始めたものらしい。
再び代行バスに乗って市内を南下、ユニオン駅近くで降りて、CBC(カナダ放送協会)の前を通りかかったら、ベンチにグールドが腰かけていた。
CBCのスタジオも彼の名前を冠している。
その他にもこの近辺にはいろいろと。
劇場街の歩道にある Walk of Fame 。ハリウッドにもこういうのがある。ちなみに、トロントは映画ロケが多いらしく、泊まったホテルの前にトレイラー式の移動楽屋(?)が何台も止まっていた。
市内観光を終えて、いざロジャース・センターへ。ブルージェイズのユニフォームを着た人が大挙してスタジアムに向かっていて、道を尋ねる必要は全くなかった。(笑)
トロントその3に続く。
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