猪瀬知事の発言問題
東京五輪招致をめぐる猪瀬東京都知事の発言には二重の過ちがあった。
まず、特定の人種や宗教に関する発言は、それがたとえ差別的なものでなくとも、公の場では控えるべきだというのが、欧米など諸外国では常識となっている。これはIOCの行動規範以前の問題である。私的なパーティですらそうであるのに、マスコミのインタビューでの不用意な発言は単なる不注意で済まされず、世界中に非常識ぶりを発信してしまった。
次に、このことを報じたNYタイムズ紙の報道に対し、知事が一旦は「真意が伝わらなかった」などというありがちな釈明で事を収めようとした点である。気心知れた都庁記者クラブ相手ならいざ知らず、外国メディアにそんな甘えが通用するはずはない。同紙は記事内容に自信を持っているとのコメントを発表し、知事は発言撤回と謝罪に追い込まれた。
そもそも、気鋭の論客として知られた知事が、なぜこんな初歩的な過ちを犯してしまったのか、全く不可解である。取材に同席したという事務局メンバーは一体何をしていたのだろうか。いずれにせよ、名古屋、大阪に続いて、またしても夏季五輪招致失敗となりそうな悪い予感がしてきた。
4月30日 休養
月間走行 188キロ
5月 1日 ジョグ10キロ
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コメント
これで絶望的やと思います。
言った事もあかんけど イスラム圏のひとが だまってる 静観してる 反論しない~~ 大人の対応してる~~~
さすがやなぁ~~~って思います。
私的には 日本より もっと市民スポーツが認知されていない国で行うのが最もよいと思っています。
投稿: たけした | 2013/05/02 11:11
たけしたさん
イスラム圏の「大人の対応」、全く同感です。
それだけで「もう負けた」と思わざるを得ません。
投稿: まこてぃん | 2013/05/02 20:51