ボストン爆発事件の感想
犯行の動機や背景などの解明はこれからだが、比較的早期に一応の決着をみた。現時点での個人的感想を2点。
ひとつは、ボストンマラソンを標的にした今回の犯行は、間違いなくアメリカという国の「虎の尾」を踏んでしまったということである。世界貿易センターを狙った9・11に匹敵する蛮行というのはそういう意味であり、アメリカが世界に誇る伝統ある大会を台無しにされたのだ。もはや国家の威信を賭けた大捜査網の前に、素顔を晒して現場を歩くような素人テロリストが逃げ延びられるわけがない。
もうひとつは、事件に対する米国内の反応である。犠牲者を悼む声は当然のこととして、それ以上にテロに屈することなく、一致団結して危機を乗り越えていこうという前向きな意志表明が印象に残った。事件直後に出された主催者BAAの公式見解でも、追悼集会におけるオバマ大統領の演説でもそうだった。ともに、来年4月の大会開催を誓っている。これがもし日本だったら、おそらく数か月に及ぶマラソン大会の中止・自粛、警備当局の責任追及、加害者家族への執拗なマスコミ攻勢と、後ろ向きのリアクションばかりが起こりそうな気がしてならない。
4月19、20日 ジョグ10キロ
4月21日 休養
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コメント
ボストンのイメージは「危険の欠片も無い」だっただけに衝撃です。
日本だと長野・霞ヶ浦・・・軒並み自粛でしょうね。
投稿: まほろん | 2013/04/21 15:22
まほろんさん
仰るとおりで、時間が止まったように
落ち着いた街という印象しかありません。
アメリカでは今週末、ユタ州ソルトレークで
マラソン大会が敢行されたようです。
投稿: まこてぃん | 2013/04/21 21:25