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2012/06/02

『第四の壁』

9784167787035堂場瞬一の「アナザーフェイス」シリーズ第3弾。版元紹介文。

警視庁・刑事総務課に勤める大友鉄は、かつて所属した劇団の記念公演に招待される。だが、主宰の笹倉が舞台上で絶命。それは、まさに上演されていたシナリオ通りの展開だった。大友は、過去と向き合いつつ、昔の仲間たちを容疑者として取り調べることになる……。「アナザーフェイス」シリーズ第3弾。解説・仲村トオル(引用終わり)

先週26日の土曜ワイド劇場で第1弾「アナザーフェイス」が放映された。主人公大友鉄役の仲村トオルがなかなかいい演技をしていた。確か、ツッパリの高校生役でデビューしたように思うが、今では大人の男から優しい父親役までこなせる俳優に成長しているのだ。本書の解説もドラマ制作の舞台裏が窺えて興味深い。

ところで、シリーズ第3弾の本作だが、前作以上に散漫な印象を受けた。ある劇団関係者に取材をしたようであるが、作者お得意のスポーツものとは勝手が違い、やや手に余る題材だったのかもしれない。

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