« 『アナザーフェイス』 | トップページ | 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』 »

2012/04/14

『七つの証言』

41dyzg4ttpl__sl500_aa300__2堂場瞬一の新刊。カバーの紹介文。

警察を辞め私立探偵となった小野寺冴。閑古鳥が鳴く事務所に元相棒で警視庁に勤める鳴沢了から、俳優の息子・勇樹のボディガードをしてほしいという依頼がくる。破格の報酬につられ引き受けるが…(「不変」より)。鳴沢にかかわる七人の目を通して「刑事として生まれた男」の真実を描き出す。人気シリーズ外伝登場。(引用終わり)

以前に全巻を読んだ鳴沢了シリーズの登場人物たちが帰ってきた。環境は変わっても相変わらずの彼らの生き方に、馴染みの店に久々に入ったときのような、この作家独特の安心感を覚える。

ただ、それぞれの作品の完成度はいまひとつという感じがした。短篇集は初の刊行ということだが、ネタを引張るだけ引張る(笑)スタイルの長篇を得意とするこの作家には、少し異質の世界であるのかもしれない。

|

« 『アナザーフェイス』 | トップページ | 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『七つの証言』:

« 『アナザーフェイス』 | トップページ | 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』 »