『ヒート』
著者がカシミール3Dを使って作った理想的な高速コース「東海道マラソン」。そこを舞台に、対照的な2人のランナーが世界最高記録を目指して死闘を繰り広げる。
結末はちょっと肩透かしを食ったような印象だが、これはこれでいいのかもしれない。ただし、元陸連登記ランナーとして気になった箇所が2つ。
「四十二・一九五キロ、マイナス四十二メートルに合わせたい」(113頁)とあるが、これは明らかに誤りである。42メートルまで長いコースは許されるが、1メートルでも短いものは公認されない。42メートルも短いコースで仮に世界最高記録が出たとしても公認されることはない。まあその辺りは大目に見ながら読み進んだが。(苦笑)
もうひとつ。ハーフ通過地点の記録は公認されないという記述(343頁)があるが、たとえフルマラソンの中間点であれ、所定の条件を満たしていれば公認されるはずである。現に、同じ横浜で行われた国際女子マラソンの要項にそう書いてある。
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