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2011/10/18

『死顔』

31x7t8ezefl__sl500_aa300_吉村昭の遺作短篇集。版元紹介文。

生と死を見つめつづけた作家が、兄の死を題材にその死生観を凝縮させた遺作。それは自身の死の直前まで推敲が重ねられていた──「死顔」。明治時代の条約改正問題とロシア船の遭難事件を描きながら、原稿のまま残された未定稿──「クレイスロック号遭難」。さらに珠玉の三編を合わせて収録した遺作短編集。著者の闘病と最後の刻を夫人・津村節子がつづった「遺作について」を併録。(引用終わり)

10月17日 休養
10月18日 ジョグ10キロ

自身の死顔を他人に見せないよう言い遺して逝った著者の、これは「遺作」というよりも「遺書」に近いかもしれない。

死の床で最後まで推敲を重ねたという短篇集の静謐な佇まいに心洗われる思いがした。モーツァルト最後のピアノ協奏曲変ロ長調K.595の曲想に通じるものがあると思った。

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コメント

吉村昭といえば...

先日、ドラマ化された「光る壁」は、まだ録画しただけで見ていません。ごらんになりましたか?

私は「虹の翼」あるいはロシアとの共作で「大黒屋光太夫」を..と思うのですが(^^;

氏はマラソン鑑賞も好きで、特に宇佐美さんの走りが好きなことを何度か書いています。一度、何かマラソン話も!と期待していたのですが...。

それからK.595ですが、冒頭から確かにモーツァルトの晩年作のような感じますが、最近の研究ではもっと早い時期に書かれたという話を耳にしたことがあります。
確か、使われた五線紙に注目したとか、そんな話。よく覚えていないのですが。

投稿: frun 高橋 | 2011/10/20 09:25

高橋さん

ドラマ「光る壁」は途中から観ました。
原作はまだ読んでないのでよく分かりませんが
ドラマでは1社スポンサーのオリンパスの
宣伝色が強かったように感じました。

『大黒屋光太夫』は、ちょうど今週
読み始めたところです!

『虹の翼』の映像化は同感ですね。
冒頭の凧揚げシーンの映像が眼に浮かびます。

五線紙の分析は聞いたことがあります。
モーツァルトの場合、青年期とか晩年とか
あまり関係ないのかもしれませんね。

投稿: まこてぃん | 2011/10/20 23:46

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