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2011/06/26

室内楽シリーズⅤ

110626_143601なぜか音楽ネタが続く。2年前のに続く第5回は、会場を肥後橋イシハラホールに移して行われた。このホールは初めてだが、木材を多用した内装は、前回までのフェニックスホールより柔らかい響きに感じられた。

曲目は前半がベートーヴェンのトリオ2曲。変ロ長調アレグレットとハ短調作品1の3。作品1からして既に中期の充実ぶりを予感させる内容に、ベートーヴェンの革新性を改めて印象づけられた。第2楽章の変奏曲の最後からコーダに移る部分の絶妙なアンサンブルに、この3人のこれまでの活動成果が窺えた。

後半はドヴォルザークのトリオ第3番ヘ短調。有名な「ドゥムキー」を選ばなかったところは流石と言うべきだろうが、アンサンブルの仕上がりにやや不満が残る箇所があり、同じトリオでも古典派とはまた違う難しさがあるのだろう。

それはともかく、ドヴォルザークの第3楽章でヴァイオリンの弦が切れるハプニングがあった。オーケストラだと、後ろの奏者から順に楽器に手渡し、最後尾の奏者が弦の取替えに席を立つのが慣習である(私は一度しか目撃したことがない)が、室内楽ではそうはいかない。

「暫くお待ち下さい」と、このシリーズで初めてヴァイオリン奏者が口を開き、数分後に演奏が再開されたが、中断された箇所の直前からの演奏であった。しかし、こういう場合は普通(普通ではないか・笑)、その楽章の冒頭から演奏をやり直すものではないだろうか。

かなり以前になるが、某アマチュアオーケストラがモーツァルトのピアノ協奏曲ニ短調K.466を演奏した際、終楽章のピアノと管楽器の掛け合いの直前で、プロのピアニストが次のフレーズを失念してしまい、突然音楽が停止するというハプニングがあった。その時も第3楽章冒頭からやり直したと記憶するが、今回のように途中からやり直したら、演奏の記録として録音に残す際はどうするのかしら。

6月25日 ジョグ10キロ
6月26日 ジョグ10キロ

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