『シティ・マラソンズ』
3大会で唯一自らも走ったNYマラソンを題材にした三浦しをん『純白のライン』が最も面白かった。『風が強く吹いている』の取材で得られた知識がここでも生かされているようだ。アシックスの名職人三村仁司氏を彷彿させる「佐伯慶介」がいい味を出している、あさのあつこ『フィニッシュ・ゲートから』もなかなか良かった。近藤史恵という人は初めて。『金色の風』はマラソンものとしては今一つだったが、短篇小説としての出来は前2作に劣らない。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント