『オーケストラ!』
偽オケでパリに乗り込むという設定から、ドタバタの喜劇ものかと思っていたが、旧ソ連共産党の芸術介入、今のロシアを牛耳るマフィアの実態、さらには音楽ビジネスの裏側といった、なかなかにシリアスなテーマを織り込んだ作品だった。
しかし、音楽ものとしての出来は『のだめカンタービレ』より相当落ちる。ヴァイオリン独奏はサマになっていたものの、肝心の主人公である指揮者の振り付けがいい加減だし、曲の出だしでハチャメチャだったオケのアンサンブルが、途中から見違えるように整っていくなんて、いかにも嘘臭いぞ。
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