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2011/03/14

『ビフォア・ラン』

Img007_413x640_2重松清のデビュー作。アマゾンの紹介文。

授業で知った「トラウマ」という言葉に心を奪われ、「今の自分に足りないものはこれだ」と思い込んだ平凡な高校生・優は、「トラウマづくり」のために、まだ死んでもいない同級生の墓をつくった。ある日、その同級生まゆみは彼の前に現れ、あらぬ記憶を口走ったばかりか恋人宣言してしまう―。「かっこ悪い青春」を描ききった筆者のデビュー長編小説。(引用終わり)

3月13日 LSD37キロ
3月14日 ジョグ10キロ

主人公は高校陸上部の長距離走者という設定で、陸上ものかと思って読み始めたが、それは勘違いだった。高校を卒業して東京の大学に進学することになった主人公の、「本当に走り始めるのはこれからだ」という思いをタイトルに託したものだ。

主人公の優、同級生のまゆみ、そして幼なじみの紀子の3人が作り出す、虚実ない交ぜになった人間関係を軸に、運動部仲間の友人たちが加わって描き出される青春ドラマは、「かっこ悪」く、またどこかほろ苦い。

こういうテイストがこの作家の原点だったとは、少し意外な感じもした。

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