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2011/02/08

八百長ハ之ヲ罰セス

大相撲の八百長問題について、警察や検察が全く動いていないのはなぜか。それは、八百長そのものは犯罪とならないからだ。闇賭博が絡めば当然刑法の賭博罪が適用されるが、その場合であっても八百長、すなわち故意の敗退行為そのものは刑事罰の対象にはならず、犯罪とは見做されないのである。

ただし、合法的な賭博である公営ギャンブルにおいては、特別法において八百長を排除するための規定が存在する。競馬法、自転車競技法、モーターボート競走法などがそれである。サッカーくじに関連した「スポーツ振興投票の実施等に関する法律」というのもあるが、プロ野球に関しては特に規定はないようだ。

もちろん、だから八百長をしても問題ないというのではない。国技の名を汚した罪は万死に値する。しかし、刑事上の責任を問うためには、罪と罰が明確に法に規定されていなければならないのである。いわゆる罪刑法定主義の原則で、先日の黄色信号の問題と同じことなのである。

しかし、ここでひとつ疑問が生じる。問題の発端となった力士の携帯メールの内容は、警察から相撲協会に提供されたものだが、それが許される根拠は何なのか。犯罪が行われた、あるいは犯罪が行われようとしているわけでもないのに、捜査上知り得た個人情報を雇用主に漏らして良いものだろうか。

妙な譬えで恐縮だが、会社の金を使い込んだ業務上横領の容疑で逮捕された会社員の携帯メールを調べていたら、どうやら愛人を囲っていたらしいことが分かり、それをそのまま会社に教えるようなものではないのか。

2月7日 休養
2月8日 ジョグ10キロ

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