200CD オーケストラの秘密
結論的に言えば、オケマンのマニアックな楽屋話のオンパレードだった。一見優雅に弾きこなしているように見えるハープ奏者の苦労など、部外者には全く窺い知れない内容は新鮮だった。
ベルリオーズやラヴェル、リムスキー=コルサコフなど、素人目にも分かる管弦楽法の名手が取り上げられているのは当然として、一見地味なブラームスのオーケストレーションが、実は玄人を唸らせる高度な内容をもっているという指摘には感心させられた。
ただ、指摘箇所の楽譜が一切掲載されていないのはいかにも不親切である。楽譜を載せると売り上げが落ちるというのが版元立風書房の判断だそうだが、ここまでマニアックな内容の本で楽譜を載せない方がどうかしていると思う。(怒)
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