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2010/12/08

『BORN TO RUN 走るために生まれた』

0081414_2クリストファー・マクドゥーガル著。全米ベストセラーだそうだが、版元NHK出版の控え目な宣伝のせいか、我が国ではそれほど話題になっていないのが残念だ。版元紹介文。

この冒険は、ランナー誰もが抱くひとつの疑問から始まった──なぜ僕の脚は走ると痛むのか? 真実のランを目指すウルトラランナーたちは、やがて、メキシコの秘境をサンダルだけで一昼夜走り続けるタラウマラ族と邂逅する! 人類は、走るために生きている──いや、生きるために走っている!(引用終わり)

12月7日 休養
12月8日 ジョグ5キロ

メキシコ秘境を風のように走り回るタラウマラ族との出会いから、「カバーヨ・ブランコ」という名の謎の人物がそこで主催し、作者も参加したウルトラマラソン大会の様子を克明にレポートした力作である。それだけに留まらず、そこから「走る」という運動の本質についての、実に興味深い考察に至っているところが本書のミソである。

「持久狩猟」という言葉があるそうである。速く走れるが長くは走れない動物をひたすら追い続け、最後には仕留めてしまうために、人間は長く走れるように進化してきたというのである。実際、人間と馬を競争させると、距離が長くなると人間の方が勝つらしい。それ自体を目的に、好き好んで100キロも走る動物は、人間以外には存在しない。

もうひとつは、ランニングシューズが実は怪我や故障の原因になっているという指摘である。高価で高機能のシューズであればあるほど、不自然な動きを足に強いることになるらしい。裸足やタラウマラ族のようにサンダルで走る方が自然なのだという。

それで思い出したのが、以前妙見で一緒に走ったMさんの5本足サンダルである。本書の公式サイトでも同じ商品が紹介されている。当時はこんなのでよく走れるものだと思ったものだが、本書を読んで目から鱗が落ちる思いをしている。

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コメント

私も原作読みました。図書館で借りたのですが、やはり人気があって順番待ちしました。
これの影響か、こちらの大会ではよく5フィンガーのシューズを目にするようになりました。そしてそれを履いている人はいつも周りのランナーに履き具合を質問されています。

投稿: ともちゃん | 2010/12/09 22:30

ともちゃん
本書はアメリカでは相当な反響のようですね。
そのうち日本の大会でも、5本指の「足袋」で
走る人を見かける日がやってくるかもしれません。


投稿: まこてぃん | 2010/12/09 23:13

小学校のときの運動会 はだしのともだちとか
足袋とかで 走ってる友達がいました~

彼らはめっちゃ 速かったなぁ~~
(遠い眼になる~~)

まこてぃんさんも 足袋だった~~~んやろなぁ
速いから~

投稿: たけした | 2010/12/10 00:07

ツイッター上では、5フィンガーや、ビーチサンダル、
はたまた本当のベアフットランなど関東を中心に
かなり広まりつつあります。

おそらく、近々に関東でベアフットもしくは5フィンガー限定の5キロマラソン大会が、開催されるはずです。

私も、マラニックの帰り1キロ程ベアフットで下りを楽しんでいます。靴のストレスから解放されてすごく気持ちいいですよ!

投稿: ジョー | 2010/12/10 11:08

たけしたさん
いましたいました裸足の少年。
近年各地の小学校に出来ている芝生の
グランドだと本当に気持ち良さそうです。

ジョーさん
関東に負けてる訳にいきませんね。
Mさん、見てますかあ!
マラソンブームでわが世の春を謳歌
しているに違いないシューズメーカーも
足許をすくわれるかもしれません。

投稿: まこてぃん | 2010/12/10 22:45

追記。

来春、各メーカーからベアフットを意識したシューズが
リリースされるそうです。
不況厳しい折、原材料費を抑えるにはベアフットランブームは、メーカーにとって願ったりかなったりではないでしょうか。

投稿: ジョー | 2010/12/10 23:27

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