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2010/08/10

『エアベンダー』3D版

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シャマラン監督の最新作『エアベンダー』を観た。映画は最近ほとんどレンタルで済ませていて、ロードショーは何年ぶりか分からないぐらい久々だ。

超常現象やミステリーものが多かった同監督だが、今回は米国TVアニメの実写版である。どういう心境の変化だろうか。goo映画の紹介文。

かつて世界は、4つの王国-気、水、土、火-によって均衡を保っていた。各国には、それぞれ4つのエレメントを操る能力を持つ“ベンダー”が存在し、彼ら“ベンダー” の中で、すべてをマスターした者が “アバター”と呼ばれていた。その“アバター” によって世界の秩序は保たれ、人々は平和に暮らしていた。火の王国が反乱を起こすまでは…。世界に調和をもたらすことができる存在“アバター ” になるべくこの世に生を受けた選ばれし者、それは、「気の王国」最後の生き残り、“エアベンダー” のアンだった。そして今、世界の命運をかけた壮大なトリロジーが始まる…。(引用終わり)

RPGさながらのストーリー、アイスランドやベトナムでのロケに加え、CGを駆使した映像は迫力があって結構楽しめた。3部作の続きは何となく想像がつくが、第1話以上の出来を期待したい。

ところで、本作は3D版も上映されている。エアベンダーが「アバター」に成長していくという設定は偶然なのか、それとも先行の3D映画を意識したシャレなのか。以前書いたように3Dに懐疑的な自分としては、追加料金を払ってまで観るのに若干抵抗はあったが、シャマラン監督作品ということで遅ればせながら3D映画初体験となった。

しかし・・・

8月 9日 ジョグ10キロ
8月10日 ジョグ10キロ

まず、3Dメガネの重さに閉口した。コンタクトレンズで行ったのは正解だったが、それでも途中から鼻が痛くなってきて、指先でメガネを少し持ち上げて観る始末だった。

それはともかく、肝心の3D映像のクオリティの低さはどうだろう。物が飛んでくるシーンなどの虚仮おどしはどうでもよいが、期待していた自然な奥行き感が全く出ていないのだ。

確かに前と後ろの人物の位置関係は分かる。しかし、その間が飛んでいて、貼り合わせの合成写真のようだ。よく遊園地の射的ゲームで何列かのレールの上を的が動いているのがあるが、そんな感じだといえば分かるだろうか。

当時もちろん2Dだった『ヴィレッジ』で、その場の空気感までも再現した美しい映像を見せてくれたシャマラン監督がよくこれでOKを出したものだ。

3D映画の原理は、簡単に言えば左目で見た映像と右目で見た映像を交互に映しているらしい。例のメガネの左右のシャッターがそれに同期して開いたり閉じたりすることで、左目は左目用だけ、右目は右目用だけの映像が見えるという仕組みなのだ。

してみると、単純に考えてコマ数は半分になるわけで、その分だけ映像のクオリティは落ちることになる。アニメやCGならともかく、実写ではまだ鑑賞に堪える完成度ではないと思われる。技術の未熟さゆえだろう、途中数分間は同期がズレたと思われる二重写しの映像を見せられた。

3Dはこれまでも失敗の連続だった。今回も一過性のブームで終わるような気がしてならない。

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