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2010/07/25

『四千万歩の男 忠敬の生き方』

2095361今年4月に亡くなった井上ひさしの長篇小説『四千万歩の男』にまつわる対談や講演などを集めたもの。版元紹介文。

素晴らしきかな忠敬的セカンドライフ

50歳で隠居するまでの忠敬は下総の名家の旦那。隠居と同時に本格的に星学暦学の勉強をはじめ、56歳から72歳までの17年間で35000キロ、約4000万歩を歩き尽くして、日本地図を完成させた。愚直にも思えるその精神が支えた、第2の人生を全うする平凡な覚悟は我々の生き方に大きな示唆を与える。(引用終わり)

7月24日 ジョグ10キロ
7月25日 LSD20キロ

伊能忠敬の偉業やその人生について、ある程度の知識はあったが、最近、定年後とか第二の人生について考えることが多くなり、俄然関心が高まったので手に取ってみた。

小説本体が実は彼の測量の最初の1年ぐらいで終わっていることが分かったし、何か所かの引用で大体の感じが掴めたので、本体を読む時間が節約できた気がする。

それにしても、引退まで商売で巨額の富を稼ぎ、その後は自分の好きな仕事に余生を捧げた彼の生き方は、トロイ遺跡を発掘したドイツのシュリーマンの先達となっているようで面白い。

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