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2010/07/29

空蝉

Ts2c0323

我が家の玄関脇の壁に蝉の抜け殻が止まっていた。よくこんなところで脱皮したものだと驚きつつ、生々しさをとどめたその姿にしばし目を奪われた。

「うつせみ」という言葉は「うつしおみ(現人)」の転で、「この世の人」「生きている人間」の意味があり、「空蝉」は実は当て字なのだそうだ。

それにしても、昆虫の脱皮という生命現象の痕跡であるはずの蝉の抜け殻に、明確な死のイメージを感じ取ってしまうのはなぜだろう。

さらに、われわれ「この世の人」ですら、「うつせみ」という言葉で表現された途端に、儚く、移ろいやすいもののように感じられるのはなぜだろう。

源氏物語の登場人物名にも見える「空蝉」という言葉。日本人の無常観を象徴しているようで興味深い。

7月28日 ジョグ10キロ
7月29日 ジョグ10キロ

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