レースの組み立てといっても、それほど大層なことではない。ここまでの練習の仕上がり具合によって目標タイムを設定し、それに向けてのペース配分を行うということである。以下はあくまで例示である。
仮に3時間を切るという目標を設定したとする。キロ4分16秒ペースだと2秒オーバーし、4分15秒だと40秒の余裕がある。目安としては15秒刻みの方が分かりよいので、キロ4分15秒に決めたとする。5キロ21分15秒である。
これを基にした5キロごとのラップタイムを腕にボールペンで書いておく。汗や雨では流れないが、レース後に石鹸で洗うときれいに落ちる。この設定どおり走れれば理想的なのだろうが、自己ベストを目指すようなレースでは終盤で若干ペースが落ちるのが自然なので、そのことを予め織り込んでおくのだ。
私の場合は35キロを分岐点として、そこからキロ5秒とか10秒落ちることを想定し、それまでにどれだけの貯金を作っておくべきかを考えた。キロ10秒落ちるとすればフィニッシュまで10秒×7.195キロ=72秒の遅れとなる。つまり、35キロ地点で72秒の貯金があれば最後はトントンということになる。そのためには、そこまでを72秒÷35キロ=約2秒/キロだけ速いペースで走るということになる。
もちろん、現実にはそんな計算どおりには行かない。2秒どころか5秒10秒速く突っ込んでしまい、終盤で20秒30秒落ちたりするのはザラである。体調や天候にも左右される。←の完走記集はそうした計算違いの連続である。
それでも、こうしたレースの組み立てをして、目安時間を決めておくことには意味があると思う。自ら立てた目標との乖離をリアルタイムに知ることができ、レース中の自分の状況を客観的に把握できるということだ。
この最後の点について、次回もう少し書いてみる。
7月12日 ジョグ10キロ
7月13日 ジョグ10キロ
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