ドラマ『破獄』
近畿地方は今日、平年より1週間遅れで梅雨入りした「とみられる」そうだ。「宵のうち」という風情のある言葉を「夜の始め頃」と言い換えたり、どうも気象庁はヘンな日本語を使いたがる。ともあれ、朝まだ雨が降らないうちに走っておいたのは正解だった。
午後からは本降りになった。風邪も治りきらないので、珍しくうちで大人しくしていた。この機会に以前録画していたTVドラマ『破獄』を観た。主演の緒方拳が亡くなった時の追悼番組として放映されたものだ。
吉村昭の原作では詳細に述べられている脱獄の手口や逃走中の生活などはかなり省かれ、その代わり看守鈴江に次第に心を開いていく佐久間の内面の変化に焦点を合わせたドラマ作りである。
人並み外れた体力と執念を持ち、4度もの脱獄を成功させた佐久間の不気味さ。逃走した後、自宅から少し離れた場所から妻子の様子を窺うときの内心の葛藤。改心して模範囚として勤め上げ、出所するときの安らぎに満ちた表情。大変難しい役柄を緒方拳が文字通り体当たりで熱演していて、その役者魂に圧倒される。鈴江役の津川雅彦も好演。
6月12日 ジョグ10キロ
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