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2010/05/29

『ホワイトアウト』

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真保裕一著。この作家はずいぶん前に読んだ『奇跡の人』以来である。版元紹介文。

厳寒期の巨大ダムが占拠された! 冒険サスペンスの最高峰、吉川英治文学新人賞受賞。
日本最大の貯水量を誇るダムが、武装グループに占拠された。職員、ふもとの住民を人質に、要求は50億円。残された時間は24時間! 荒れ狂う吹雪をついて、ひとりの男が敢然と立ち上がる。同僚と、かつて自分の過失で亡くした友の婚約者を救うために――。圧倒的な描写力、緊迫感あふれるストーリー展開で話題をさらった、アクション・サスペンスの最高峰。吉川英治文学新人賞受賞。(引用終わり)

5月28日 ジョグ10キロ
5月29日 休養(休日出勤)

四六判上下2段組360頁の長篇だが全く長さを感じさせない。電車の中で読んでいて何度か危うく乗り過ごしそうになった(笑)。いくら登山部とはいえ一介の発電所員にそこまで大立ち回りが演じられるかというツッコミが野暮に感じられるほど、有無を言わさぬ迫力と圧倒的なディテールに感嘆させられた。

犯人グループ内部の人間関係と、彼らの心理が次第に揺れ動く様子も生々しく描かれていて、単なるアクションものに終わらない奥行きがある。テイストは随分違うけれども、同じく発電所を標的にしたテロを題材にした高村薫の長篇『神の火』を連想した。

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