マラソン論~その4
反発力を生かした効率的なフォームはどうすれば身につくか。マラソンの入門書などでよく見かけるのは、良いフォームの特徴とされる点をいくつか挙げて、そういうポイントを意識しながら走ってみましょうというものである。
曰く、上下動や左右のブレが少なく、重心の直下で着地して、腰高で骨盤が前傾していて、フラット着地で接地時間が短い、云々。では、そういうポイントを意識して走っていれば良いフォームは身につくのか。
残念ながら答えは否であると私は思っている。外見的な特徴をいくら真似してみたところで、いつまで経ってもフォームは改善できない。そうではなくて、地面からの反発力を前方への推進力に変えるという力学を、頭でなく体で理解することが出発点なのだ。
それが理解できない限り、闇雲に試行錯誤してもフォームは良くならない。逆にそれが理解できれば、上に挙げた良いフォームの諸々の特徴は「結果として」自然に現れてくる。
便宜上「フォーム」という言葉を使っているが、重要なのは「形」とか「外見」ではない。「体の使い方に関する意識」こそが重要なのだ。だんだん禅問答みたいになってきたが(笑)、次回はもう少し具体的に述べよう。
4月13日 バイク30分
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