モーツァルト弦楽五重奏曲
禁酒期間の室内楽シリーズ(笑)、続篇はモーツァルトの弦楽五重奏曲ハ長調K.515とト短調K.516の2曲。演奏はスメタナQ+ヨセフ・スーク(第1ヴィオラ)で、前回のシューマンと同様、最近NHK-FMで放送されていたのを聴いて感銘を受け、CDを購入したもの。
連続して作曲されたこと、ハ長調とト短調という調性、そして何よりも曲の完成度の高さから、K.550とK.551の2つの交響曲になぞらえられることの多い、モーツァルトの室内楽曲でも名曲中の名曲である。
これまではアルバン・ベルクQ他の演奏で親しんできたが、今回聴いたスメタナQとスークの演奏は、響きがよりまろやかというのか、押しつけがましいところがなく、それでいて音楽の内容が余すところなく伝わってくる、全く過不足のない純度の高い演奏だ。
とりわけ、スークのヴィオラが素晴らしく、モーツァルトがわざわざヴィオラ2本の五重奏にしたことの意味が如実に示されている。常設カルテットのヴィオラがセカンドに回ることで、非日常の緊張感が生まれたのかもしれない。ハ長調緩徐楽章の第1ヴァイオリンとの掛け合いは、同じ作曲者のヴァイオリンとヴィオラの協奏交響曲K.364を彷彿とさせ、聴き応え満点だった。
関西人としてはお値段にも注目(笑)。レコード・アカデミー賞を受賞したこの名盤が1枚千円とは、何ともありがたい話である。
11月15日 ペース走10キロ(39分24秒)を含む24キロ
11月16日 ジョグ10キロ
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コメント
これ自分も同じCD持ってます。
残念がら、そんな名演奏とはつゆ知らずでしたが。(泣)
けど、自分が買った20年ほど前は3,300円でした。
久しぶりにじっくり聞いてみますわ。
投稿: 河内不二 | 2009/11/18 09:04
河内不二さん
その人の好みや感性にもよりますが、
ある程度年齢を重ねないと分からない
演奏というのもあるかもしれません。
これが数年前だったら、多分私も
「取り立てて特徴のない平凡な演奏」
と切り捨てていたと思います。
昔のCDは高かったですが、その分
1枚1枚気合いが入っていたような。(笑)
投稿: まこてぃん | 2009/11/18 22:39