『東京DOLL』
アマゾンの書評では散々なことが書かれているが、自分としては結構面白く読めた。ゲーム業界の俊英で若くして億単位の金を稼ぐMGと、深夜のコンビニでアルバイトするヨリが出会うところから物語はスタートする。
これは現代のおとぎ話である。そう思って読めば多少のリアリティの乏しさとか、キャラクターの弱さも気にならない。読みながら最後に「そこでMGは目が覚めた」というぐらいのドンデン返しがあるかもしれないと思ったけれども、それこそよく出来たゲームのような物語世界に引き込まれた。実際にはこの著者らしいハッピーエンドで、さすがにそれは甘すぎるような気がしたが。
ハードカバー表紙のモデルは香椎由宇。芸能界に疎い私は、キリン「のどごし生」のCMぐらいしか知らないが、ヨリのイメージとして起用したものだろうか。
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