『40 翼ふたたび』
前回の『約束』もそうだったが、「再生」とか「やり直し」は、この作家のテーマのようである。それにしても、「負け組」だった登場人物たちが揃って見せ場を作る、最後の「日比谷オールスターズ」など、いくら何でも甘過ぎるストーリー展開である。
ただ、自分としては直前に読んだ『愚行録』の「人間の思いやりだの真心だの…」という現実論、悲観論とは対照的な物語を読んでみたかったので、作り話と分かっていても多少救われた思いがしたのは事実である。23年間引きこもっていた男を救出した標題作「翼ふたたび」の結末では、不覚にも胸が熱くなってしまった。
ところで、自分自身は今日が51歳の誕生日。40歳は既に遠い昔で、気力体力の衰えを痛感する日々である。
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コメント
あぁ!そうだった!
お誕生日おめでとうございます♪
福知山頑張ってくださいね。私も今週末はフィラデルフィア・マラソンです。楽しみです。
投稿: ともちゃん | 2009/11/19 10:41
ともちゃん
ありがとうございます。
フィラデルフィアか。いいなあ。
午前7時スタートは大変ですね。
フィニッシュ地点は美術館前。
是非72段の石段を駆け上って
両腕を高く挙げて吠えなきゃ。(笑)
投稿: まこてぃん | 2009/11/19 22:40